洗濯物に付いたティッシュの対処法
ティッシュは洗濯すると細かくちぎれ、衣類やタオルに付着します。
この細かなごみを一つひとつ取り除くのは大変な作業です。この作業を効率的に行う方法を紹介します。
柔軟剤やお酢で洗濯する
ティッシュが付いた洗濯物は「柔軟剤」で洗濯し直すことできれいに取り除けます。規定量よりも多めに柔軟剤を入れ、すすぎ1回・脱水1回の設定で洗濯機を回しましょう。
ポイントは、洗濯物からティッシュが離れて浮くまで少しの間、放置することです。
くっついたティッシュが離れて浮いてくると、柔軟剤の静電気を防止する働きによって、再付着しにくくなります。そのため、洗い終わった洗濯物にはほとんどティッシュが残りません。
多少付いている部分は、たたきながら干すことでスムーズに取り除けます。
柔軟剤の代わりに「酢」も利用可能です。水をためてから200mlほどの酢を入れて、柔軟剤のときのように洗い直し、干しましょう。それほど酸っぱい臭いは残りません。
野菜ネットを利用して取る
スーパーで購入した玉ねぎやみかんが入っている「野菜ネット」を使い、ティッシュを取る方法もあります。
野菜ネットを手にはめて衣類やタオルの上を滑らせるのです。
すると、ひとつずつ取り除くより簡単にティッシュが取れます。そのまま行うと床にごみが散らばるため、新聞紙を敷いておくと片付けの手間がかかりません。
野菜ネットを使う方法は、洗濯物を干す前の湿った状態で行うことがポイントです。
干してからだとティッシュが乾いて洗濯物に貼り付き、野菜ネットでは取り除きにくくなるため注意しましょう。
乾燥機にかけて乾かす
「乾燥機」で乾かすのもよい方法です。ティッシュが付いたままの洗濯物を乾燥機に約20分かけると、ティッシュが温風で飛ばされていきます。
洗濯に柔軟剤を使用している場合には、静電気が起こりにくくなるため、さらに効果的です。
洗濯時に柔軟剤を使用していない場合は、乾燥機で使える柔軟剤シートを利用してティッシュを取れやすくする方法もあります。
乾燥後に洗濯物をはたけば、比較的簡単にティッシュを落とせるでしょう。周りにごみが飛び散るのを避けるために、大きなビニール袋を用意して、その中ではたくのがベターです。
しつこいティッシュの取り方は?
中には、柔軟剤で洗濯し直す方法や、野菜ネットを使う方法を試しても取れないこともあるでしょう。
強く付着したティッシュを取るためには、どのような方法があるのでしょうか?
ガムテープ、粘着ローラーで取り除く
まず挙げられるのは「ガムテープ」や「粘着ローラー」で取り除く方法です。洗濯物を乾かしたあとに、残っているティッシュを粘着力で取り除きましょう。
取り除いたごみがテープに貼り付くため、周りに飛び散らないのもメリットです。部屋を汚さずに確実にティッシュを取れます。
ガムテープや粘着ローラーを使うときには、力加減に気を付けましょう。なかなか取れないからと力を入れると、毛羽立ちの原因になり衣類を傷めることがあります。
掃除機で吸い取る方法も
大きなティッシュは取り除けても、細かなティッシュが残ってしまうこともあるでしょう。そのようなときには「掃除機」で吸い取る方法も有効です。
乾いた洗濯物を、ヘッドを取り外した掃除機で吸引するのです。勢いよく吸い込み過ぎると、洗濯物自体が掃除機に吸い込まれることがあるため、弱めに調節して作業をしましょう。
この方法はティッシュが付着している箇所をピンポイントで吸い取っていくため、粘着ローラーよりも根気が必要です。
ただし、力強くごみを吸い取れるため、ほかの方法で取り除けない絡み付いたティッシュまで取り除きやすいという特徴があります。
洗濯物にティッシュが付くのはなぜ?
一緒に洗濯すると厄介なティッシュは、なぜ洗濯物にぴったりと貼り付くのでしょうか?
ティッシュの性質を知った上で、洗濯に入れないためのアイデアもチェックしましょう。
ティッシュの性質のせい
洗濯物にティッシュが貼り付くのは、ティッシュ本来の性質と関係しています。
肌に直接当てて使うティッシュは、肌触りのよさを実現するために、およそ「0.04mm」と非常に薄く柔らかく作られているのです。
そのため、静電気が起こりやすく、洗濯物に付くと乾燥させてもなかなか取り除けません。薄く柔らかいため、洗濯することで細かく裂けやすいことも、全体に付着する理由です。
ティッシュを洗濯しないための予防策
1度、洗濯物に付いたティッシュを取り除くのは一苦労です。そこで、洗濯機にティッシュを入れない工夫や、万が一入れたとしてもばらばらにならない工夫をしておくことも重要です。
まずは、基本的なことですが「洗濯前のチェックを習慣化」します。
脱いだ服を洗濯かごに入れる前に、ポケットの中を家族それぞれに確認してもらうのです。
洗濯機に投入する前にもう1度確認すれば、さらにティッシュが入るのを防ぎやすくなります。
この際、ティッシュ用の小さなごみ箱を洗濯かごの周辺に設置しておくと、自然な流れでポケット内を確認する流れをつくりやすいでしょう。
また、洗濯機に入ったとしても「ティッシュケース」に入れてあれば、全体に散らばるのを防げます。
実は重要!洗濯機のお手入れ方法
洗濯物とティッシュを一緒に洗うと、洗濯槽やフィルターにティッシュが残っている可能性があります。
そのまま次の洗濯をすると、残っているティッシュが再び洗濯物に付着することがあるのです。
ティッシュを一緒に洗濯してしまったあとは、洗濯機のお手入れも必ず実施しましょう。
縦型洗濯機の場合
自宅の洗濯機が縦型の場合には、まず水を最大までため、ティッシュが浮いてくるまで約2分間洗濯機を回します。
ティッシュが浮いてきたら、網を使ってすくい取りましょう。
この工程をティッシュが浮いてこなくなるまで繰り返してから脱水します。ここまでで取り除けるのは洗濯槽に残っているティッシュです。
フィルターにもティッシュが残っていることがあるため、最後に忘れずフィルターも掃除しましょう。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機の掃除をするときには、まずドラムの中にティッシュが残っていないかを確認します。
同時に、ホースやフィルターに詰まりが発生していないかもチェックしましょう。
その上で、「槽洗浄コース」を利用します。終了すると洗濯槽に残っていたティッシュがフィルターにたまるため、掃除をしましょう。
ドラムの中も確認し、ティッシュがまだ残っているようなら、なくなるまで掃除の工程を繰り返せば完了です。
まとめ
洗濯をするときにティッシュを一緒に洗うと、薄く柔らかい性質により、ばらばらに裂け全体に付着してしまいます。
そのままはたいてもなかなか落ちないティッシュは、柔軟剤や酢による洗い直し、野菜ネットの利用、乾燥機の使用が有効です。それでも落ちない場合には、粘着ローラーや掃除機を使います。
洗濯機に入れないようにする対策も実施しましょう。ティッシュ用ごみ箱の設置といった工夫により、洗濯前のチェックを習慣化するのです。
万が一洗濯機に入ってしまったときのために、ケースに入れておく方法も役立ちます。
効果的な取り除き方と洗濯機に入れない工夫で、ティッシュによる洗濯の手間を最小限に食い止めましょう。