里帰り出産するママの準備リスト。持ち物や円滑に進めるポイントは?

第15回 知っておきたいママ情報
どこで出産をするか悩む女性は多く、里帰り出産を希望しても実家近くの施設に受け入れしてもらえないケースもあります。初めてでも経験済みでも、出産は常に不安を抱えやすいものです。スムーズに里帰り出産を進めるためのポイントを紹介します。

里帰り出産している人の割合は?

世界の出産状況に目を向けてみると、里帰り出産というスタイルの選択は主流ではありません。日本においては当たり前のように耳にしますが、現在はどのくらいの人が行っているのでしょうか?

約半数のママが経験

海外では男性も育児休暇を取りやすく、産前産後は自宅で、夫婦二人三脚で育児をスタートさせている家庭がほとんどです。サポートが必要な場合は、専門のベビーシッターを頼んだり、助産師が自宅を訪問してくれたりします。

しかし、日本においては、まだ「子育てはママがするもの」という意識が強く、男性の育児休暇取得が難しいといわざるを得ません。

自宅近くで出産をすると、スタート時からワンオペになる可能性が高くなります。加えて上の子どもがいたりすると、「ママの入院中はどうするのか」という問題も発生するかもしれません。

実家から実母にサポートにきてもらうスタイルもありますが、やはり母子ともにお世話してもらうとなると、親も住み慣れた実家の方が動きやすいでしょう。そういった事情から、約半数の女性は里帰りをしての出産を希望するようです。

コロナによる影響はある?

2020年は新型コロナウィルスの感染拡大によって、分娩時の環境が一変しました。産院によっては夫や両親による立ち会いはおろか出産後の触れ合いも叶わず、ママ1人でお産をこなさなければならないようです。

里帰りを希望する場合、自宅近くで健診を受けていた施設とはまた別の施設に転院することになります。感染予防として、「実家に到着してから最低2週間の自宅待機」を経てから初診が可能という対策を取っている病院が多めです。

自宅待機期間を設ける場合、通常よりも半月ほど早く里帰りしなければならないことになります。また、病院によっては、分娩予約の段階で他県からの患者の受け入れを断るケースも珍しくありません。

赤ちゃんの命と母体のことを考えて、なるべくしっかり情報収集をしてから決断しましょう。

里帰り出産のメリットとデメリット

自宅出産にも里帰り出産にも、それぞれよい面もあればマイナスな点もあります。里帰りという選択肢には、どのような結果が得られやすいのでしょうか。

メリット

実家は自分が生まれ育ち慣れ親しんだ環境のため、リラックスして過ごせます。自宅だと身重の状態でも家事をしなければいけませんが、そのプレッシャーからも解放され、ゆったりとしたマタニティライフが送れるでしょう。

何度経験しても、ホルモンバランスの関係も伴って、妊娠中はなにかと不安を感じやすいものです。そんなとき、ママとしての大先輩が近くで見守ってくれていることは心強くもあります。身体的にも精神的にも、安心しやすい環境です。

また、生まれてからしばらくは、ママは赤ちゃんにかかりきりです。自分で支度する食事は手を抜きがちですが、実家であれば料理を作ってもらえます。産後はママの体力も落ちているため、栄養のあるものを食べることで回復を早められるのもメリットです。

デメリット

里帰りのマイナス面としては、夫としばらく離れてしまうことです。夫婦関係に不安を感じたり、夫の父親としての自覚が芽生えにくく、育児に対する温度差が生じてしまったりする可能性があります。

里帰りをしたいと思っても、実家の近くに出産ができる施設がなく、あっても受け入れてもらえないこともあるでしょう。

里帰り出産は一般的に「分娩予約」を済ませ、受け入れ先を確保したうえで行くものです。受け入れ病院があるかどうか不安な人は、早めに電話などで問い合わせましょう。自宅から実家に距離があると交通費もかかり、産気づいたときに夫が間に合わない可能性も考えられます。

また、産後は初めての育児に戸惑うことが多く、育児の先輩でもある実母は頼もしい存在ですが、赤ちゃんのお世話にあれこれ口や手を出されると、精神的に追い詰められることもあるかもしれません。

期間はいつからいつまで?

お腹に赤ちゃんがいる状態では、身動きひとつ取るのも慎重に行いたいところです。妊娠の週数によっては、長時間の移動はできなくなってしまうこともあります。

いつ帰るべきか、また生まれたての子どもを抱えながら自宅に戻るのはいつごろがよいか確認しましょう。

実家に行くタイミング

帰る場合は、早めに移動するぶんには問題ありません。仕事をしている場合は、どの期間まで続けるか余裕をもって考えます。実家の家族と夫ともスケジュールの打ち合わせをして、里帰りの計画を立てましょう。

出産時は実家に帰ることを健診時に担当医師に伝えておきます。状況に応じて、医師から帰るタイミングを指示されることもあるでしょう。切迫早産になってしまい寝たきりになってしまうと、結果的に里帰りができないこともあります。

実家が遠方で飛行機を使用する場合は、搭乗できる週数を担当医師に確認しておきましょう。また、日系航空会社では、出産予定日の1カ月前程度から、搭乗時の「診断書の提出」が必要です。

自分の好きなタイミングで帰りたいところですが、赤ちゃんの成長具合と母体の健康状態を一番に考えて行動しましょう。

自宅に帰るタイミング

赤ちゃんは体力や免疫力がほとんどないため、移動することは負担になります。また出産は、「交通事故に遭ったのと同じくらい母体にダメージを与える」ともいわれている大仕事です。

産後は身体機能が通常時と比べて落ちているため、しばらくはゆっくり横になる必要があります。目安としては、「赤ちゃんが生まれて1カ月を過ぎたころ」に自宅へ戻る人が多いようです。

まだまだ未熟な存在ではありますが、新生児期から乳児を終え、幼児となることで赤ちゃんもママもひとつの区切りがつきます。家庭の状況や赤ちゃんの成長度合いをすり合わせて、ベストなタイミングで自宅に戻れるように計画しましょう。

必要な持ち物や書類をリストアップ

里帰り時は、あまり大荷物すぎても移動と片付けが大変だったり、少なすぎるとまた買いに出かけたりしなければいけません。最低限かつ不自由なく産前産後を乗り切るために、必要な物を確認していきます。

ママに必要なもの

身重の状態でたくさんの荷物を持つのは大変なため、できる限り持ち物は減らしておくのがベターです。現地調達できるものは、持っていかなくてもよいかもしれません。

しかし、切迫早産で動けない状態や正期産(37~41週ごろ)ぎりぎりでの移動になってしまう場合は、いつ入院しても大丈夫なように「入院グッズ」は事前にそろえて持っていきましょう。

通常時とはママの体型が異なり、実家に置いてある洋服では事足りない場合もあるため「マタニティ用の服」や「下着」も数着持っていくと安心です。

あとは、入院中の自由時間にリラックスできるものなどを持っていくと、実家でも病院でも心を落ち着かせて過ごせます。

赤ちゃんに必要なもの

赤ちゃん用の荷物も、極力少なめにします。とはいえ、生まれてくる子どものことを考えながらいくつか服や下着を買っているママもいるでしょう。新生児用の肌着やカバーオールなど、生まれたての小さいときにしか着られないものだけを厳選しておきます。

また、出産をしたからといって、必ずしも母乳がすぐに出るとは限りません。必要に応じて、粉ミルクや哺乳瓶グッズも持っていくとよいでしょう。

「あれもこれも」と自分のものは差し置いてでもたくさん持っていきたいところですが、実際はお世話に追われて使い切れないものも出てきます。リストアップをして、必要最低限のものだけを荷物に詰めましょう。

提出する書類など

洋服やケアグッズは現地調達可能ですが、書類関係は事前の準備が欠かせません。しっかり確認しておきましょう。

まず必要なのが、これまでの妊娠経過がわかる「母子手帳」です。セットにして持っているママも多いでしょうが、「健康保険証」や「妊婦健康診査受診票」もあるかチェックしておきます。

里帰りの場合は定期健診を受けていた病院とは違う施設に転院するため、担当医師からの「紹介状」と、出産する施設に提出する書類も忘れないようにしましょう。

「出産や育児に関する補助金などの申請書」がある場合も入れておきます。書類の提出の際にはなにかと捺印することがあるため、「印鑑」も持っておきましょう。

里帰り出産を円滑に進めるポイント

なじみある土地と家に帰るのはとても気楽な印象ですが、自分たちの家族とはまた別の家庭にお世話になることなので事前の計画は必須です。スムーズに準備を進めるには、どのようにすればよいのでしょうか?

できるだけ早く病院を決める

どこの病院でもお産ができるわけではなく、希望した場所はすでに予約がうまって入れない場合もあります。自宅近くで出産する場合でも同様の事態になり得るため、里帰り出産ではより早く産院探しと分娩予約をしておきましょう。

施設によっては受け入れ週数の期限を設けていたり、妊娠初期での受診が入院条件に含まれていたりするため、注意事項にもしっかりと目を通しておきます。

出産に限らず、入院することには不安が付いて回るものです。ネット情報だけでなく、できるだけ実際に行ってリサーチするとよいでしょう。

夫や実家ときちんと相談して決める

これからともに子どもを育てていくパートナーや実家には、「自分の体調と生まれてくる赤ちゃんにとって里帰りすることがベスト」だということを事前に相談し、いつ帰省するかなどスケジュールについても確認しておきましょう。

早めに決めておくことで、夫の方も1人で残る期間の家事の練習を行えます。これまで当たり前だと思っていた夫婦の時間がいかに貴重なものかを意識しながら、2人だけで過ごす日々を大切に過ごせるでしょう。

実家はいつでも帰れると思いがちですが、両親がまだ仕事をしていたり、趣味やお付き合いで多忙だったりする可能性もあるため、いきなり里帰りをするのは控えます。

部屋の準備などが必要なことも考慮に入れて、いつごろ帰るとタイミングがよいかをしっかりと確認しておきましょう。

自宅に残る夫への配慮も忘れない

里帰りするとなると、しばらく夫1人に家のことをしてもらうことになります。普段から家事に積極的なパートナーであればあまり心配ないかもしれませんが、不慣れな場合は帰ってきたときには散らかっている可能性もあります。

仕事から帰ってきてから食事の支度をするのは、大変なことです。里帰り前に、レトルトや冷凍食品のストックを準備しておくと助かるでしょう。もし、調理するのが苦でなければ、おかずを作り置きして冷凍保存しておくのもおすすめです。

遅くまで仕事をしていると、お店がやっている間に買い物に行くのが難しいかもしれません。ティッシュや洗剤などの日用品を買い置きもしておくと喜ばれます。

産後は家事が思うようにできないため、里帰り前に一緒に楽しみながら家事をして夫に教えておけば、お互いにとってプラスになります。話し合い協力しながら夫婦だけの時間を過ごすのも、よい思い出になるでしょう。

実家へのお礼はするべき?

自分を生み育ててくれた親には「何でも許してもらえる」ような気がしますが、これから人の親になる大人の面倒まで見てもらうため、それなりの配慮は必要です。里帰り時のお礼は、どのようにすればよいか見ておきましょう。

感謝の気持ちを伝えることは大事

物でお礼をするのは簡単ですが、何よりもお世話になったことへの感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。

自分の娘が帰ってきてくれて、かわいい赤ちゃんを生まれたときから側で見守れることは、実家の家族にとっては喜ばしいことです。

しかし、里帰り期間中は光熱費や家事の負担が自然と増えています。やってもらうことが当たり前と思わず、「お世話になりました」や「ありがとう」という言葉を贈るのを忘れないようにしましょう。

直接伝えるのが恥ずかしかったり、産後のホルモンバランスで気が立ってしまい素直になれなかったりしたら、手紙を書いて渡せば感謝の気持ちが形となって残り喜ばれるはずです。

相場や渡し方のマナー

もし「感謝の気持ちとともに何かしらプレゼントもしたい」と考えている場合は、パートナーと相談して渡すものを用意しておきましょう。

「自分が実家に戻ることで費用の負担をかけてしまうことが申し訳ない」と思うのであれば、現金を渡すのもひとつの手です。だいたい「1カ月につき2〜3万円」が相場のようで、滞在日数に応じて増減するとよいでしょう。

「お金は受け取れない」と断られた場合は、商品券やカタログギフト、または事前にリサーチして「欲しい」といっていたものを贈るのもおすすめです。

タイミングとしては、里帰り初日に「お世話になります」のひと言を添えて渡すか、里帰りから戻る最終日に感謝の言葉と一緒に渡すのがよいでしょう。

まとめ

里帰りと聞くと安心して気兼ねなく出産ができるイメージがありますが、事前の準備などやらなければいけないことが実はたくさんあります。

実家といえども別世帯の人がお邪魔することになるため、感謝の気持ちをもって配慮を忘れないようにしましょう。そうすることで家族みんなが明るく幸せな気持ちで、生まれてくる赤ちゃんの誕生を持ち望めるはずです。

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