今年はコロナウイルス感染症の予防対策として、外出を控え自宅で食事をする人も増えたのでは。そんな中、注目を集めているのが便利な調理済食品だ。木の屋石巻水産の『牛たんデミグラスソース缶詰』は、水産加工メーカーが手掛けた新商品！ 味だけなくパッケージにもこだわったこちらの缶詰について、完成までの開発秘話なども含め紹介しよう。

木の屋石巻水産が手掛ける新ジャンルへの挑戦

株式会社木の屋石巻水産（宮城県石巻市） は、鯨本来のうま味を生かした「大和煮」や石巻に水揚げされる旬な魚を使った缶詰で有名な老舗の水産加工会社。そんな鮮魚のプロフェッショナルである同社が取り組んだのが、牛の舌「牛たん」だ。取り扱い方法や製造過程もイチからのスタートとなるのだが、根底にある食への情熱。あの東日本大震災を乗り越え、常に進化することを恐れない木の屋だからこそ、新しい一歩を踏み出せるのだ。

試作品では牛たんに熱が入り過ぎるせいか、ボソボソとした食感になってしまうなどの試行錯誤の連続に。日々苦悩する中、温度設定に細心の注意を払いながら何段階にも分けて加熱、煮込みの工程を続けていくことで、やわらかくジューシーな味わいがついに完成する。開発から5年間、納得のいく味と食感にたどり着くまで挑み続けたのは、妥協しないこだわりが生み出したのだろう。

今回紹介する『牛たんデミグラスソース缶詰』（内容量　170g / 固形量　80g ・箱入・希望小売価格　税込 690 円・発売中）は、熟成された厚切りの牛たんを特製デミグラスソースでじっくりと煮込んだ調味液漬け缶詰。やわらかくとろけるような食感が味わえるのが特長、原材料は、牛たん・デミグラスソース（野菜ベース、トマトケチャップ、牛脂ほか（国内製造）などを使用。

100gあたり113kcal、賞味期間は製造日より36ヶ月。

缶詰はひと缶ずつ箱入りされた個包装。パッケージには、ブラックをベースに光沢ゴールドを使用、文字が浮かび上がるような形状のエンボス加工は、手に取りたくなる美しいデザインだ。完熟を「缶熟」と表現する遊び心も。

ある※アンケートで、「商品の特徴・種類ごとに、新型コロナウイルス問題発生後に購入を増やしたいと考えるようになったか」の調査を実施。すると、「冷凍できる商品」「賞味期限・消費期限が長い商品」「簡単に調理できる商品の購入を増やしたい」と考えるようになった人の割合は 60％を超えている結果となったそう。

品薄や買いだめ、外出自粛のため買い物を行く回数を減らすなどの背景から、日持ちする商品が消費者に好まれている傾向があると考えられるようだ。長期保存可能な缶詰は、もしもの時に便利な強い味方。今後も商品への注目度はより高まっていくことだろう。

※公益財団法人流通経済研究所　全国WEBアンケート調査

『牛たんデミグラスソース缶詰』をためしてみよう

まずは、開封してみよう。かっこいい外箱を外すと表れる輝くゴールド缶。

缶詰の調理方法だが、今回は湯煎で温めてみる。缶詰博士としても活動する黒川勇人氏によると、缶詰を鍋で温めることで、中まで均等に温まるため、できたてのおいしさを味わえるのだそう。鍋に缶詰がかぶるほどの水を入れ沸かす。沸騰したら火を止めて缶詰をそのまま入れ、5分経過したら取り出す。

電子レンジで温める際は必ず容器に移しラップをかけることをお忘れなく。その際は缶詰に含まれる油分が先に加熱され、具材がはじけることもあるので要注意だ。

温まった中身はどのようになっているのか、缶詰オープン！

黒褐色でつやのあるソースに浸った牛たんがギッシリ。

個数は計7個、1番大きなサイズで約20g、長さは約4㎝、厚みは約1～2㎝あり、想像以上に分厚い。 スプーンでカットできるほどホロッとやわらか、長時間じっくりと煮込まれていることがよくわかる。

ひと口含んでみると、しっかりとした肉質に上品な深い味わい。素材本来の独特の香りも控えめ、元々脂肪分が少なめの部位なので、油っぽさもなくあっさりとして食べやすい。口の中で肉の繊維質がホロホロとほどけ、牛たんの奥深い旨みがじんわりと広がる…これは缶詰とは思えないクオリティだ。

牛たんを味わった後は、厚切り食パンをカットして、残ったデミグラスソースをつけていただこう。

たっぷりとソースをつけて、ひと口含むと、！ これはおいしい。 パンと食べると、ほのかな甘みとまろやかさが重なり最高だ。赤ワインではなくトマトケチャップが入っているため、アルコールもきつく感じないのがいい。あっという間に最後の1滴までキレイに食べてしまった記者、食べた後の恋しさを感じたのは、缶詰では初めてかも。

このおいしさで600円台はお得だと思う。食卓をちょっと豪華にしたい人や、一味違う缶詰を食べてみたい人におすすめしたい。

配信： おためし新商品ナビ