【ノンフィクションライターが語る】ママの不倫、出会いは●●?

【ノンフィクションライターが語る】ママの不倫、出会いは●●?

第4回 家族愛と別腹? ママたちのリアル不倫事情
幼い子を持つママたちに意外と多いと聞く「不倫」。育児と家事で忙しいなか、ママたちは、どんなところで、どんな相手と知り合い、不倫するのか。

『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)など、ママたちの人間関係に関する多数の著書を持つノンフィクションライターの杉浦由美子さんは、近年の傾向について言う。

「今はFacebookなどで同級生が再会し、不倫に走るケースが多数あります。ほか、SNSやオンラインゲームなどがきっかけになることも多いようです」(杉浦さん 以下同)

いわゆる「出会い系」サイトと違い、「いかにも」じゃないところに、安心感があること。また、ゲームなどでの出会いは「趣味の友だち」感覚で、最初から共通の話題があることも心理的な障壁を下げるポイントだそう。

それにしても、オンラインゲームから不倫にまで、どうやったら発展するの!?

「知らない人と一緒にゲームで戦ううち、メッセージ機能などで連絡をとるようになるようです。最近はGPS機能で近隣のユーザーと一緒にプレイしたりできるので。後ろめたさをあまり感じず、また、家にいる時間が多いママだからこその出会い方なんです」

とはいえ、もともと全く恋愛願望のない人の場合、ゲームの話で終わるのが一般的。不倫につながる人は、やはり潜在的に恋愛願望がある、あるいはもともと恋愛体質の可能性が高いそうだ。

育児と家事で忙しいなか、ママたちは、どんなところで、どんな相手と知り合い、不倫するのか。

さらに不思議なのは、「不倫相手と子連れで会う」ケースが多いのだとか!

「独身の男性は、子ども好きであるケースも意外と多いようです。子どもが不倫相手になつくこともあるんですよ」

20代の独身男性と、シングルマザーあるいは子持ちの主婦の合コンもあり、そこでは子どもの話で盛り上がるというから、驚く。

「ママ友の飲み会に行くと、全員に彼氏がいるなんてケースもあります。ママ友同士で誘い合って合コンに行く人も多く、少し年上のママにみんなで子どもを押し付けて、若いママだけで合コンに行くなんて話も聞きます」

ちなみに、ママたちにとっての不倫は「へそくり」感覚であることも多いと、杉浦さんは指摘する。

「へそくりを持っていると、ダンナに不満があるときに、通帳を見て落ち着く、ガス抜きできることがあるそうです。ダンナが好き勝手やっているときに、奥さんが『しめしめ』と思い、復讐している気持ちになれるようです」

ただし、へそくりがバレても家庭は崩壊しないが、不倫の場合は違うということは、肝に銘じておきたいものだ。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

杉浦由美子
ノンフィクションライター
1970年生まれ。『婦人公論』『AERA』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を執筆。著書は『女子校力』(PHP新書)など12冊。講演やトークショーの司会なども。
1970年生まれ。『婦人公論』『AERA』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を執筆。著書は『女子校力』(PHP新書)など12冊。講演やトークショーの司会なども。