●短所も見方次第で長所になる!
ならば、ちょっと見方を変えてみるだけで、これまでの気持ちが少しラクになるかもしれません!
「お子さんを預けている以上、担任の先生との関係をこじらせるわけにもいきませんね。不満や不安があった場合、言って改善してもらえるのが一番ですが、言えなかったり変えられないことも多々あります。そんなときは、ちょっと見方を変えてみてください。入っている水を“まだこんなにある”と思うのか“もうこれしかない”と思うのかは、自分次第なのです」と、話すのは『はずれ先生にあたったとき読む本』の著者・立石美津子さん。
お子さんが先生に不満や不安を抱いたときも、親の見方ひとつで不信感が拭い去れるという。
「お母さんが担任の先生の批判や悪口を言ってしまうと、子どもはどんどん先生に不信感を持ってしまいます。でも、見方を変えて説明してあげれば、先生への不信感もとれ、安心して学校に通うこともできるんです」(立石さん 以下同)
そこで、担任の先生の短所を長所に置き換える例を挙げていただきました。
・おおざっぱ→細かいことを言わず、のびのびさせてくれる。
・気がきかない→過保護や過干渉にならず、子どもが自立する
・新人である→何事にも一生懸命取り組んでくれる
・怒ってばかりいる。厳しい→しつけをしっかりしてくれる
・きめ細かく連絡帳を書いてくれない
→連絡帳を書くひまがないくらい、子どもと関わることを優先に時間を使っている。
・冷たい→子どもにふりまわされない
・親の意見をなかなか聞いてくれない→しっかりしたポリシーを持って指導していて、ブレない
・お友だち先生で威厳がない→フレンドリーな親しみやすい先生
●子どもの短所も長所に変換してみては?
この発想は、お子さんの場合にも役立つそう。
「お子さんの短所を担任の先生に指摘されたときも、ぜひお子さんの短所を長所に変換してみてください。つい受け取ったままに叱ってしまったり悩んだりしてしまいがちですが、少し気持ちがラクなるのではないでしょうか?」
例の一部は次のとおり。
・落ち着きがない、騒々しい →好奇心旺盛
・わがまま →自分の意見をしっかりもっている
・グズグズしている、決断力がない →思慮深い、慎重派
・消極的 →大人しく落ち着いている。聞く耳をもっている。
・文章題がさっぱりダメ →計算力は抜群
・場の状況判断ができない。空気が読めない。察しが悪い
→天然で可愛いところがある
短所は長所にもなりうる。また、お母さんが短所だと思っていたことが実は長所だったりすることもあります。つい忘れてしまいがちですが、発想を転換するだけで担任の先生の見方もわが子の見方も変わります。その結果、お子さんの楽しい学校生活につながるのなら、ぜひママが実践してみてはいかがですか?
(構成・文/横田裕美子)