「水耕栽培とは、土の代わりに水を使って野菜を育てる方法のこと。LEDの光をあて室内で育てることも可能で、家庭用の水耕栽培器もさまざまなメーカーから販売されています。家で野菜を育てる習慣がつけば、スーパーで買う必要がなくなり、食費が節約できる。主婦のみなさんにはオススメしたいですね」
とは、家庭用水耕栽培器を開発・販売している「リビングファーム」の長尾益男さん。なんでも水耕栽培器は、購入費用こそかかるものの、以降のランニングコストは肥料と電気代などすべて合わせても月々230円程度(小型器の場合)。しかも、野菜によっては発芽から30日前後(!)で食べられる状態に成長するうえ、根こそぎ摘まなければ新たな葉が生えてくる。非常にお得に野菜を育てることができるのだ。
「また、土を使わないのでほぼ無菌状態で育てられます。そのため農薬を使う必要もないので、無農薬で採れたての野菜が毎日食べられますよ。これなら、お子さんにも安心して食べさせることができると思います」(長尾さん 以下同)
具体的な育て方はというと、苗を栽培器の容器に設置し、水と液体肥料を一定量入れたら、あとはLEDの光をあて続けるだけ。根が水から養分を吸収し、グングン育ってくれる。
「ちなみに、置き場所はリビングなど人の行き来が頻繁にある場所が一番です。呼吸によって発生する二酸化炭素も、野菜の成長には必要不可欠ですから。また、『専用機器はやっぱり高い』という人は、栽培器を自作するのもあり。ベビーリーフやルッコラなら、透明の空き容器とデスクライト程度の光で育てられます」
さらに「子どもと一緒に育てれば勉強にもなりますし、野菜嫌いだって克服できるかもしれませんよね」とは長尾さん。思っていた以上にメリットだらけの水耕栽培。これを機に、思い切ってはじめてみては?
(松本まゆげ+ノオト)