独特な香りが魅力のパクチー。エスニック料理などによく使われていて、すっかり日本でもメジャーな香草となりました。パクチーにはコリアンダーや香菜など、複数の呼び方がありますが、その理由をご存じでしょうか?パクチーの栄養や保存法、おすすめの食べ方なども合せて紹介します。
パクチーってどんな野菜?
セリ科の植物で、一年草(一年以内に成長して枯れていく植物)のパクチー。独特の香りや風味がクセになる人もいれば苦手という人もいて、好き嫌いがハッキリ分かれる野菜ですよね。
タイ料理やベトナム料理などに添えられているイメージですが、実は原産は地中海地方。古くは薬の代わりとしても使われていたという説もあり、それだけ栄養価が高い野菜といえます。
ここ数年ほどのブームで存在を知った人も多いかもしれませんが、日本にやって来たのは平安時代と、意外なことにその歴史は古いのです。
パクチーに含まれる栄養素
パクチーにはβカロチンやビタミンC、Eが豊富で、老化の原因とされる活性酸素を除去する効果が期待できます。そのほか、不足しがちな鉄分やカルシウム、食物繊維も多く含まれています。少量でも栄養はたっぷりとれるので、嫌いでない場合はしっかり食べておきたいところです。
βカロチン
パクチーはβカロテンを多く含む立派な緑黄色野菜。βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換され、目や鼻、のどといった粘膜を丈夫にしてくれる効果が期待できます。
ビタミンC
ビタミンCには体の免疫機能を正常に保つ効果が。ビタミンCは加熱すると壊れやすいビタミンのため、効果を期待するなら生のままサラダや薬味などとしてパクチーを食べるようにしましょう。
鉄分
鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血に。女性は特に鉄欠乏性貧血が多く、パクチーは鉄分補給におすすめの食材です。肉や魚といったたんぱく質を一緒に食べると鉄分の吸収がアップします。
カルシウム
カルシウムが不足すると骨粗鬆症の原因に。特に閉経後の女性は注意が必要です。カルシウム=牛乳や魚というイメージがありますが、パクチーをはじめ野菜にも含まれています。
食物繊維
腸のぜん動運動を促し、便秘予防に効果が期待できる食物繊維。便秘が続くと太りやすくなったり、肌荒れになったりと体の不調に繋がります。
配信: トクバイニュース