夜泣きはいつからいつまで続く?
子育て中のママ・パパを悩ませる問題のひとつが「夜泣き」です。延々と続く終わりのない夜泣きで、大人は慢性的な睡眠不足という家庭も多いでしょう。夜泣きは、いつからいつまで続くものなのでしょうか?子どもの具体的な年齢をあげて解説します。
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生後6カ月から1歳ごろまでが多い
赤ちゃんの夜泣きとは、生後数カ月経過して夜3~5時間程度のまとまった睡眠をとるようになったにもかかわらず、突然夜起きて泣き出すのを繰り返すことです。
「生後6カ月から1歳ごろ」の赤ちゃんに特によく見られます。個人差はあるものの、長ければ2~3歳ごろまで夜泣きする赤ちゃんもいるようです。
夜泣きを放置してもよいの?
赤ちゃんが泣いていると、すぐに「何とかして泣き止ませなくちゃ!」と焦ってしまうママ・パパが多いものですが、実際はどのような対処が効果的なのでしょうか?夜泣きを放置してもよいのかどうかの見解を紹介します。
ほったらかしとは違う
夜泣きは赤ちゃんの体がまだ「睡眠と目覚めのタイミング」をうまく切り替えられず、成長過程にあることで生じる現象です。当たり前に発生するものであり、少しの間放置することは悪いことではありません。
ただし放置といっても、ほったらかしはNGです。無理に抱き上げたり泣き止ませたりすることをやめ、「近くで赤ちゃんの様子を見守る」とよいでしょう。
赤ちゃんが泣いている原因がおむつやミルクではない場合は、そのままそっとしているといつしか泣き疲れて眠りについてくれることも多いものです。
海外では泣かせるのが普通
海外では、夜泣きを放置する育児が一般的に行われている国が多くあります。たとえば、アメリカでは「赤ちゃん専用の部屋」を確保して育児し、夜は両親と離れて寝かせるというスタイルが一般的です。
夜泣きがあってもしばらく様子を見て、どうしても泣き止まない場合に部屋に行きます。寝かしつけの段階では一緒にいて声かけをしてあげて、成長するにつれて時間を短くしていき1人で寝られるようにする方法です。
フランスでも同様に、夜泣きはしばらく放置するスタイルをとっています。赤ちゃんの睡眠サイクルを2時間ととらえ「夜泣きは次の睡眠に入るまでの過程」だと考えているのです。
「赤ちゃんが自分で眠れるように促し、見守ることも育児のひとつだ」という信念をもって、赤ちゃんが泣いても抱きかかえたりはせずに落ち着くまで待ちます。
放置するときの注意ポイント
夜泣きを放置する方針を取る場合、いくつか注意したいポイントがあります。赤ちゃんをただほったらかしにするのは、何らかのトラブルを見逃す原因になりかねません。赤ちゃんの夜泣きを放置するときには、どんなことに配慮すればよいのかを解説します。
ミルクやおむつを確認する
赤ちゃんが夜泣きをしている原因として「空腹でミルクを欲しがっている」場合や、「おむつが汚れて不快に思っている」場合などがあげられます。夜泣きが始まったら、ミルクとおむつのチェックはやっておきましょう。
満腹になり、おむつも交換されてスッキリした赤ちゃんは、夜泣きを止めてスムーズに寝入ってくれることも多いようです。
危険がないように配慮する
赤ちゃんの夜泣きを放置する場合は、赤ちゃんの身に危険が及ばないか十分に確認しましょう。赤ちゃんは泣いているときに体を動かすことがあるため、周囲に「誤飲しやすいもの」や「固くとがったもの」「窒息の原因になるもの」を置くことを避けてトラブルを未然に防ぎます。
赤ちゃんを「高いところに放置する」ことも危険です。赤ちゃん用の柵がないベッドやソファーの上に赤ちゃんを寝かせていると、目を覚まして動き出したときに落下してしまう危険があります。
少しくらいなら赤ちゃんから離れていても大丈夫だと自信を持っていえるような、万全の状態を整えてから放置しましょう。
時間の目安は5分から10分
赤ちゃんの夜泣きを放置する目安は「5分から10分程度」です。あまりにも長く泣かせ続けると、赤ちゃんの体調が悪くなってしまいます。また、いつまでも泣き止まないということは何らかのトラブルがあり、助けを求めている可能性があるのです。
泣いている状態で長時間放置されていると、赤ちゃんも不安を感じてしまいます。夜泣きを放置する時間は、あらかじめ決めておきましょう。
心配であれば赤ちゃん用の部屋に「モニター」を設置しておき、放置している間も別室から見守るのが有効です。
どうしても泣き止まないときは?
ミルクやおむつにも原因がなく体調にも変化が見られないという場合は、一体何をしてあげたらよいのかわからずお手上げ状態になります。赤ちゃんの夜泣きを放置していても泣き止む気配がないときは、以下に紹介する対処法を試してみましょう。
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抱っこしてあげる
赤ちゃんが泣き止まないときは、ママ・パパが抱っこして優しく体をさすってあげると落ち着くことがあります。赤ちゃんは、大人の体温や気配、感触に安心感を覚えるためです。
背中やお尻をさすってあげたり、軽くトントンと叩いてあげたりしましょう。赤ちゃんを抱いたまま、ゆっくり体を揺らしてみるのも効果的です。
音や音楽を聞かせる
赤ちゃんが泣いているとき、音や音楽を聞かせると泣き止むことがあります。パパ・ママが優しく子守唄を歌ってあげるとよいでしょう。
赤ちゃんが泣き止むといわれている音には、「ビニールがシャカシャカとこすれる音」や「流水音」、「テレビの砂嵐」など様々です。これらは赤ちゃんがママのお腹の中にいるときに聞いていた音に近く、赤ちゃんを落ち着かせるという説があります。
ほか、「静かでゆったりしたクラシック音楽」も、赤ちゃんの寝かしつけに効果的です。赤ちゃんの寝かしつけ用の音や音楽はCDとして販売されていたり、動画サイトにアップされていたりするため、試してみてはいかがでしょうか?
目を覚まさせる
泣き止まない赤ちゃんを中途半端に寝かせようとせず、一度はっきり目を覚まさせるのも対処法のひとつです。部屋の電気をつけ、赤ちゃんを遊ばせたりあやしたりしてみましょう。
赤ちゃんは、睡眠と覚醒のコントロールがうまくできずに、困惑しています。あえて起こして不安を取り除くことで、落ち着いて再び眠りに入りやすくなるはずです。
また、ほんの短時間でも遊ぶことで、赤ちゃんは遊び疲れて寝付きやすくなります。赤ちゃんの手足をマッサージするなどのスキンシップも効果的です。
夜泣きの予防方法もチェック
赤ちゃんの夜泣きが起こったときにどう対処するかということも大切ですが、できれば最初から夜泣きしないような工夫ができれば理想でしょう。
赤ちゃんが夜泣きしないように予防するための方法を紹介します。赤ちゃんの健やかな成長のためにも大切なポイントです。ぜひ心がけてみましょう。
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生活リズムを整える
赤ちゃんが夜に目を覚ましにくいように、生活リズムを整えましょう。日中の昼寝の回数が多かったり、ミルクの時間が不規則だったりすると、赤ちゃんは規則正しい生活リズムが取れず、知らず識らずのうちにストレスを溜め込んでいる可能性があります。
「ミルクの時間」「お昼寝の時間」「起床・就寝の時間」は、なるべく毎日同じ時間を意識しましょう。生活リズムが整えば、赤ちゃんは昼と夜の区別がつくようになり夜目覚める頻度も減少します。
眠りやすい環境を作る
赤ちゃんが眠りやすい環境を整えてあげることも、夜泣き防止に効果的な方法です。「枕の高さ」や「聞こえてくる生活音」、「部屋の照明の強さ」などを見直してみることをおすすめします。
特に、なかなか気づきにくいのは「室温」です。赤ちゃんは体温が高く、大人にとって適温でも赤ちゃんにとっては暑くて汗ばんでしまうような温度に感じられることがあります。背中に触れてみて汗ばんでいないか確認し、寝具や衣服の厚さや枚数を調節しましょう。
まとめ
赤ちゃんの夜泣きが続くとつい心配してしまうものですが、きちんと見守ることができるなら放置しても問題ありません。ミルクやおむつのほか、体調の変化やトラブルがないことを確認し、5~10分様子を見てみましょう。
理由がない夜泣きなら、抱っこや音楽により泣き止む可能性もあります。夜泣きさせないような予防方法も試してみながら、赤ちゃんの夜泣きと上手に付き合いましょう。