これまで幼い子を持つ親世代から、学資保険の相談を数多く受けてきたファイナンシャルプランナー・森本希代子さんに話を聞いてみた。
●学資保険、貯蓄性の高いプランが人気大
「やはり、貯蓄性の高いプランが人気がありますね。死亡時、もしくは高度障害状態になったときに養育年金が出る保障性があるものと、貯蓄性が高いもの、どちらの学資保険にするかとなると、後者を選ぶ人が多いです」(森本さん 以下同)
これは、そもそも学資保険に加入する人が、20・30代がメインになるため。まだまだ体力もあり、年齢的にも若い世代にとっては、死後の保障といわれてもピンと来ないのも無理はない。それよりは、目に見えるお得な数字のほうが説得力があるのは当然といえる。
では、わが子のためにいい学資保険に入りたいが、どうやって比較検討すればいいかわからない。そういう人は、何から始めればいいだろう?
「まずは興味を持った数社から資料を取り寄せることをおすすめします。それを見ながら、月々の保険料や返戻率、受け取り時期、保障内容を比較してみる。それでも不安だったら、お近くの保険ショップに足を運んでみてください」
保険ショップとは、複数社の保険からその人にとって最適な保険・保障をファイナンシャルプランナーなどと相談しながら選べる店のことだ。
「『保険コネクト』や『保険マネモ』のように、各都道府県にある保険ショップがわかるサイトもありますので、それらを参考に、まずはプロのアドバイスを聞いてみてください。各社で扱っている商品も違いますし、ショップの担当者との相性もありますので、いくつか回って最後はご自身で判断することをおすすめします」
学資保険に限らず、すべての人にとってお得で万全な保険は存在しない。メリット・デメリットを慎重に見極めた上で、「この保険なら納得できる」「このファイナンシャルプランナーにならお任せできる」という商品や相手を探し出すこと。それがベストな学資保険の選ぶ秘けつだ。
(阿部花恵+ノオト)