夜は切るだけ、翌日調理もオススメ お気に入りの食材はマッシュルーム
私が冬野菜の中でよく使うのは、大根、れんこん、小松菜、きのこ類です。これらは冷凍することもできるので、作りおきには最適です。きのこでは、マッシュルームを使うことが多いですね。マッシュルームは香りの主張が少なくて、うま味はプラスになりますし、ひき肉料理に加えると全体がやわらかくなります。細かく刻んでシュウマイやロールキャベツのたね、カレーなどに入れることもありますが、お客さまは気づいていないですね(笑)。和洋中関係なく使えます。スライスしたマッシュルームをおみそ汁に入れるのもオススメです。
最近、野菜が苦手なお子さんに好評だったのが、いろいろな野菜を入れた中華丼の具。子どもは野菜の食感が残っているとえぐみや苦味を感じやすいので、野菜がやわらくなるまでじっくり煮ました。野菜の甘味とオイスターソースのうま味が合い、トロッとした食感で食べやすかったのかなと思います。手間を省くことも大事なのですが、手間をかけたほうがいい部分は、しっかり手をかけることも、作りおきをおいしくするコツだと思います。
一度にたくさんの作りおきに取りかかろうとすると大変なので、お休みの日にメイン、または副菜を3~4品つくるのはいかがでしょうか。私自身、自宅では夜、食材を切っておいて、次の日に調理することが多いですね。食材さえ切っておけば、つくり出すのも早いですし、やる気になると思います。
<プロフィール>
よねかわ・はるか 管理栄養士。出張料理サービス会社シェアダイン所属シェフ。社員食堂や保育園勤務を経て独立。IT企業でデリメニューの開発、調理、栄養教育などに携わる。小さな子どものいる家庭向け料理を得意とし、シェアダインではリピート率、出張回数ナンバーワン。初の著書『シェアダイン人気No.1 およねさんの昔ながらの作りおき』(宝島社)を発売。
『シェアダイン人気No.1 およねさんの昔ながらの作りおき』
米川春香著/宝島社
定価:980円(税別)
◇百菜元気新聞の2020年12月1日号の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
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