「茶葉の量、お湯の量、お湯の温度、抽出時間を意識すれば大丈夫です。お茶の種類によって、茶葉の量や湯の温度なども変わるので注意しましょう。また、一煎目、二煎目、三煎目と味の変化が楽しめるのも、日本茶の特徴ですよ」
こう話すのは、寛政2年創業、京都の老舗茶舗「福寿園」の広報・丹羽加代子さん。そこで、様々なお茶の淹れ方を聞いた。
●茶葉の量
玉露、かぶせ茶、煎茶、かりがね、ほうじ茶の場合は、ひとり分を大さじ1杯(3g)、玄米茶は大さじ山盛り1杯(4g)が目安。
●お湯の量
旨味を楽しむ玉露やかぶせ茶は、少量のお湯で長めに、ほうじ茶や玄米茶のように香りを楽しむお茶は、たっぷりのお湯で短めに抽出を。
玉露: 20~30ml
かぶせ茶:30~50ml
煎茶:60ml
ほうじ茶:130ml
玄米茶:130ml
●お湯の温度
一度沸騰したものを使おう。急須、湯のみ、湯冷ましなどを使ってお湯を移していくと約10度ずつお湯の温度が下がる。
玉露:40~50度
かぶせ茶:60度
煎茶:70度
玄米茶、ほうじ茶:100度
●抽出時間
低い温度のお湯で淹れた場合は長めに、高い温度のお湯で淹れた場合は短めの時間で抽出する。
玉露:約2分30秒
かぶせ茶:約2分
煎茶:約1分半
玄米茶、ほうじ茶:約30秒
また、2煎目、3煎目を淹れるときは、爽やかな苦味を楽しめるよう1煎目より高めの温度で淹れるそう。抽出時間は、1煎目の半分位が目安だ。
「茶葉によって微妙に手法は変わりますが、茶葉を適量入れて、適温のお湯で、適切な抽出時間を置いてから茶碗に注ぐという流れは変わりませんよ」
お茶のおいしい季節。上手な淹れ方をマスターして、自分だけでなくママ友のおもてなし時にもお茶を楽しもう!
(パンチ広沢+ノオト)
福寿園
寛政2年創業、日本の茶文化を守り伝えてきた京都に拠する宇治茶の老舗。国内のみならず海外にも店舗がある。京都四条には、王朝文化の素晴らしい伝統の技を、茶という命題で結集した福寿園京都本店があり、地下1階から9階建ての各フロアでは、様々なテーマで宇治茶文化を体感できる。
寛政2年創業、日本の茶文化を守り伝えてきた京都に拠する宇治茶の老舗。国内のみならず海外にも店舗がある。京都四条には、王朝文化の素晴らしい伝統の技を、茶という命題で結集した福寿園京都本店があり、地下1階から9階建ての各フロアでは、様々なテーマで宇治茶文化を体感できる。