というわけで、家庭ではどんな活用法があるのか、さっそく寛政2年創業の老舗茶舗「福寿園」の広報・丹羽加代子さんに聞いてみた!
「日本には季節を細やかに感じられる二十四節気、七十二候があります。そのときどきに合うお茶を選ぶのもいいですね。旬の味わいが楽しめる新茶の優しい香りとほのかな甘みは、のどの渇きだけでなく心まで癒してくれます」(丹羽さん 以下同)
立夏を過ぎると日中は汗ばむことも増えてくる。さっぱりとした煎茶を水出ししてシャンパングラスに入れて飲んだり、ティーカップに煎茶を入れて洋菓子に合わせたりすると、見た目にも涼しい。季節とともに自分の生活スタイルに合わせてお茶を楽しめるのは、心を豊かにしてくれそうだ。
「一日の流れで楽しむなら、 朝ごはんには抹茶にミルクを入れて抹茶オレや、濃いめのほうじ茶に泡立てたミルクをのせたほうじ茶カプチーノにすれば、クロワッサンなど、パンとの相性もいいですよ。ほかにも、ヨーグルトにふりかけ用の茶葉をかけて食べるのもオススメです。もしふりかけ用の茶葉がなくても、茶葉を乾煎りしてミキサーにかければ簡単にできます。また、抹茶のタルタルソースやお湯で戻した茶葉で作る茶葉入り春巻きは、食卓やお弁当のおかずにも活躍します」
以下は、丹羽さんおすすめの抹茶を使ったちょっと贅沢レシピ。簡単でオシャレだから、特別なディナーにもピッタリ!
●「サワラフライ 抹茶タルタルソース」(2人分)
<作り方>
1. ゆで卵(1個)は粗みじん切り、らっきょう甘酢漬け(20g)をみじん切りにする。
2. ボウルに抹茶小さじ1/2、マヨネーズ(大さじ1)、水切りしたプレーンヨーグルト(大さじ2)、みじん切りにしたゆで卵とらっきょうを入れて和える。
3. 衣に付けたサワラを油で揚げて皿に盛り、2のタルタルソースをかける。
お茶の種類だけでもたくさんあるのに、アレンジもいろいろ! 奥が深い日本茶の世界。ぜひみなさんも自分なりの楽しみ方を見つけて、お客さまをたっぷりおもてなししてくださいね!
(パンチ広沢+ノオト)