大根を切ってみたら中身が黒くなっていた……といった経験はありませんか?この記事では、大根が黒くなる原因と食べられるかどうかの見極めポイント、黒くなってしまったときの対処方法を解説します。
大根を切ったら黒い!これって食べられる?
大根を切って中が黒かった場合、黒カビでなければ食べることはできます。黒カビが生えた大根は、食べると身体に健康被害を及ぼす可能性があるので捨てなければなりません。
大根に生える黒カビの特徴
それでは、黒カビかどうかを見極めるには、どういったポイントをチェックしたらいいのでしょうか。
黒カビが発生している大根には、以下の特徴があります。いずれかに当てはまる場合は食べずに捨てるようにしましょう。
もともと白かったのに、時間が経つと変色していた黒い点がひとつの場所にかたまって不規則に発生している異臭・ドロッとした汁・茶色く変色するなどの症状がある
このような場合は黒カビが発生している、または腐敗している可能性が高いでしょう。大根に生えるカビの種類や原因については、こちらの記事にまとめています。
【管理栄養士が解説!】大根はカビが生えても食べられる?カビの種類と見分け方
寒くなり、甘みが増した大根が出回る冬の季節。大根は価格が安い上に、様々な料理に活用できる便利な食材なので、ストックしている家庭も多いと思います。しかし、大根をいざ料理に使おうという時に、皮や断面にカビのような黒い点ができていてびっくり…なんて経験はありませんか?この記事では大根のカビの種類や見分け方をはじめ、カビが生えた際の対処方法について、管理栄養士がわかりやすく解説します。
カビ以外で大根が黒くなる3つの原因
黒カビが発生していないのに黒くなっている場合、大根自体の病気や生理障害の可能性が高いです。栽培時の状態や保存状況によって起こるもので、食べたとしても健康面に害はありません。ただし、味や食感も落ちてしまっていることに注意しましょう。
主に考えられる3つの症状と、その原因についてご紹介します。
水晶現象
栽培時の水分量や温度変化によって起こる生理障害です。症状としては、大根の切断面の中心部分が透明に透けている、また薄紫色に変色します。この場合、大根の風味が落ちてしまうので生食には向きませんが、煮物などであれば味の変化が気になりにくくなります。
青あざ病
栽培中の温度・湿度の過度な上昇や、ホウ素の欠乏が原因として挙げられる生理障害です。症状としては大根の中心部が黒色に変色し、組織が硬くなってしまいます。食べられますが食感は硬く、苦みを感じる場合もあります。
ダイコンバーティシリウム黒点病
栽培時の土壌菌による、大根の病気です。症状としては大根の筋の部分が黒く変色してしまいます。食べても問題はありませんが、味が落ちており、見た目もよくありません。
黒い大根かどうかを見分けることはできる?
このような生理障害や大根の病気は、外側から判断することはできません。出荷の際に何本かカットして点検していても、点検していない大根に症状が見られる可能性があるので、大根を丸ごと買う場合は見分けることが難しいのです。
どうしても黒い大根に当たりたくない場合、カット済みで断面が変色していない大根を購入しましょう。
配信: トクバイニュース