人の目や顔色を気にしがちな人の特徴

人の目や顔色を気にしがちな人の特徴

第2回 人目ばかりが気になる「アザコン」育児解消法!
人の目や顔色ばかりが気になり、過剰に気を使ってしまう人を指す「アザコン」。

「アザコン」になりやすい人には、生まれ育った家庭環境など、何か特徴や傾向があるのだろうか? ソーシャルヘルス・コラムニストでエッセイスト、パピマミライターの鈴木かつよしさんは次のように分析する。

「人目を過剰に気にする親に育てられた人、絶え間ないプレッシャーを与えられてきた人などは、アザコンになりやすい傾向はあると思います」(鈴木かつよしさん 以下同)

たとえば、常日頃から父親や母親に「〇〇が見てるよ」「△△だと思われたら恥ずかしいよ」などと言われていると、親の期待に応えようと無理をするクセがついてしまい、人目ばかり気にするようになるのではないかと鈴木さんは指摘する。

「また、親が自分のコントロール下に子どもを置こうとする、いわゆる『毒親』に育てられた人、兄弟姉妹関係で比較され続けて育った人も、自分に自信がもてず、自己肯定感が低くなることから、アザコンになる危険性はあると思います」

きらびやかなジュエリー

●自分の行動基準が「人の目」になっていたら要注意

さらに、本来は良いもののはずの「向上心」や「プライド」が、極端な場合には、アザコンに結びついてしまうリスクもあるという。

「向上心や上昇志向があまりに強い場合、自分の理想像に近づこうとコツコツ努力する場合は良いのですが、努力を怠って、虚栄心から“偽りの自分”を演じてしまうケースもあるんです」

また、「みすぼらしく見られたくない」という思いから、自分の生活レベルに見合わない高級ブランド品ばかりを身につけたり、セレブなママとばかり交際しようとしたりすることも。

「同じ服ばかり着ていると思われると恥ずかしい」という思いから、一度着た服は着ずに次々に新しい服を買うといったケースもあるよう。

「軽度のアザコンは、見栄っ張りとかなり近い面もありますね。適度な見栄はその人を成長させる理由にもなりますが、アザコンに発展すると本人だけでなく家庭を壊す危険性もあると思います」

自分が欲しいもの・やりたいことは、誰のため? 何のため? もし「人の目」だけが理由だとしたら、アザコンの危険性アリ。見直してみては?
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

鈴木かつよし
鈴木かつよし
ソーシャルヘルス・コラムニスト エッセイスト パピマミライター
慶應大在学中に『朝日ジャーナル』でエッセイ『卒業』でデビュー。政府系政策銀行勤務、医療福祉大学職員、健康食品販売会社経営を経て、2011年頃よりエッセイを中心に活動。
慶應大在学中に『朝日ジャーナル』でエッセイ『卒業』でデビュー。政府系政策銀行勤務、医療福祉大学職員、健康食品販売会社経営を経て、2011年頃よりエッセイを中心に活動。