愛し合って一緒になったはずなのに、毎日の生活を繰り返しているうちに、夫と話すだけでイライラするという女性は多いことでしょう。
たとえば、夫婦で会話をしていて、妻がちょっとした愚痴をこぼしたとします。
すると、夫はその愚痴についてコメントしてくれるのですが、「原因は○○でしょ?」「ならばこうするべきじゃない?」など理路整然としたアドバイスを返してきたりします。
妻としては、ちょっとした愚痴を聞いてもらいたかっただけなのに、がっくりきてしまいますよね。
他にもこんな風にかみ合わないことはありませんか?
妻が「ワインが足りないからコンビニで買ってきてくれる?」と夫におつかいを頼みます。
すると大半の夫は言われたとおりにワイン一本だけを買って帰ってきます。
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妻:「おつまみも一緒に買ってきてくれたらいいのに!」
夫:「言ってくれないと、わからないよ」
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身に覚えがある人も多いはず。
気の利いたものを買えとまでは言わないけれど、夫に本意が伝わらないもどかしさに疲れさえ覚えてしまうことでしょう。
「普通の会話がしたいだけなのに!」原因は○○にあった!
同じ人間なのに……どうしてこんなに分かり合えないのでしょうか。
実は同じような姿をしていても、脳の機能は男女でかなり異なるのだといいます。
その違いのせいで、男性と女性の会話はかみ合わないのだと考えられています。
よく知られているように、脳には感性や直感を司る「右脳」と、思考や言語を司る「左脳」があります。
それぞれの脳の間には、「脳梁」(のうりょう)という神経があり、情報のやり取りをする橋渡しをおこなっています。
研究によると、女性の方が右脳と左脳の橋渡しがスムーズで、両方の脳をバランスよく使っていることが分かっているのだそうです。
両方の脳をバランスよく使える女性は、右脳で感じたことをすぐに左脳で言葉にして伝えることができるのですね。
一方で、男性の脳は女性に比べて左右の連結があまりよくありません。
なので、会話をするときには、論理担当の左脳しか使わなくなるのだそうです。
こうしたことから、男性は感情を言葉で表したり、次から次へとおしゃべりしたりするのが苦手と言えるのです。
中には、女性特有の結論のない会話についていけずに、パニックをおこしてしまう男性もいるのだとか。
男性と女性、脳の機能の違いで会話の仕方にも違いがあるのですね。
会話はこうやってかみ合わせて! イライラしない前置き法
他にも男性脳と女性脳では重要視する部分が異なります。
男性脳では「競争」を重視し、女性脳は「共感」をもっとも重視します。
女性脳同士の会話では、情報をシェアし人間関係を深めていこうとする傾向がありますが、
男性脳同士の会話では、自分が優位に立とうとする傾向があるそうです。
重視する部分が違うのですから、これまたかみ合わないのは仕方がありません。
しかしだからといって、あきらめていては、夫婦の会話がまったくなくなってしまうでしょう。
そこで会話をかみ合わせるために、おすすめなのが「前もって、ふんわりとお願い(意思表示)すること」です。
ただ愚痴を言いたいときは「これは愚痴なんだけどさ」と話す前に言ってみる。
逆にアドバイスが欲しいときは「これってどう思うか意見が聞きたいんだけど」と話し始めてみるというものです。
夫も、話の聞き方を先に言ってもらうことで、スムーズに話が入ってくるようです。
また言葉をそのまま受けとり共感性に欠ける男性脳へは、「ワインと、おつまみ、そうねハムを二人分買ってきて」と事細かく伝えるようにした方がよさそうです。
本当は、「言わなくてもわかってほしい」というのが女性脳の考えですが、そうなるには先回りしてお願いを声に出していく必要がありそうですね。
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