●「夫についていく」妻がわずかに上回る結果に
まず、「夫が無期限の地方転勤になった場合、あなたは一緒についていきますか? それとも一時的に別居を選びますか?」と聞いたところ、63.3%が「夫についていく」と回答。夫に単身赴任をしてもらうと回答した人は36.7%だった。
ついていく理由として多かった回答トップ3はコチラ(複数回答)。
1位 子どもが小さく、夫の育児サポートが必要だから 59.1%
1位 夫の生活面が心配だから 59.1%
3位 夫のことが好きで、毎日顔を見たいと思うから 36.4%
また、フリーコメントには夫を支える覚悟を感じる声も寄せられた。
「夫とさまざまな苦楽を共にし、肩を並べて成長し合うことを心に誓って結婚したので」(30代)、「家族は互いに支え合い生活していくものだから」(30代)
ほかにも、家計を冷静に見つめたうえで、ついていくという声もちらほら。
「家賃が会社から出るならついていく」(20代)、「二重生活はお金がかかるから」(30代)
●環境がネックでついていけない妻が多数
一方、ついていかない妻たちの理由はどうだろう。ほぼ同率で以下の回答が並んだ(複数回答)。
1位 マイホームを所有しているから 45.1%
1位 自分も仕事をしているから 45.1%
2位 子どもが小さく、環境を変えるのに抵抗があるから 43.1%
感情的についていきたくないというよりも、やはり住まいや子どもの教育など、環境面をふまえて決断していることが多いようだ。ほかにも、子どもが小学生や中学生になってくると、転校を嫌がり夫に単身赴任をしてもらうというケースが多い模様。
ちなみに夫が単身赴任した場合、心配な点として多かったのは、「父親不在による子どもへの影響」が75.8%、次いで「食生活の乱れなど、夫の健康面」が68.5%だった。
いずれにしても、夫の転勤によって家族の生活がガラッと変わることは間違いない。もちろん内示が出たら家族でじっくり話し合うべき問題だが、地方転勤の可能性がゼロではない場合は、命じられてから慌てないように、ついていくのか、いかないのか日頃から考えておいた方がいいのかもしれない。
(末吉陽子/やじろべえ)