【管理栄養士が解説】たけのこでアレルギー症状は出るの?アクの影響との見分け方とは?

【管理栄養士が解説】たけのこでアレルギー症状は出るの?アクの影響との見分け方とは?

口の中がピリピリ、イガイガするのはアクの影響かも?

たけのこを食べたときに感じる口の中の違和感は、たけのこのアク抜きが不十分だった可能性があります。

たけのこのアクの成分のひとつにシュウ酸があります。このシュウ酸が唾液に含まれるカルシウムと結合して結晶化することで、口の中で違和感を生み出す原因となるといわれています。

シュウ酸は水に溶けやすいため、しっかりと下茹でしてアク抜きすることが大切です。米ぬかや米のとぎ汁はたけのこの身をやわらかくし、シュウ酸が溶け出るのを助けてくれます。自身でアク抜きをする際は、アクが残らないようしっかり下茹でしましょう。

※参照:独立行政法人 農林水産消費安全技術センター「食材百科 タケノコ」

身体がかゆくなるのは仮性アレルゲンかも?

かゆみやじんましんはアレルギー症状のひとつではありますが、たけのこの場合は仮性アレルゲン(薬理活性物質)によるものの可能性も考えられます。

アレルギーとは違った仕組みで起こる反応で、たけのこに含まれるヒスタミンという物質が、アレルギーに似た症状を引き起こします。仮性アレルゲンだった場合、アナフィラキシー(全身の発疹、呼吸困難、血圧低下など複数の症状が出る重篤な状態)といった重い症状を起こすことはまれといわれており、また体調によっても症状の出方が変わります。

いずれにせよ、アレルギーであるかどうかの判断は医療機関の受診が必要です。気になる症状が続くときは、医師に相談してみましょう。

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