言い方を変えるだけで伝わる。子どもが言うことを聞かないときは?

第124回 みんなが共感!ママのお悩み
子どもが言うことを聞かないのは、成長の証です。感情に任せるのではなく、パパ・ママは冷静に対応することが必要です。子どもを傷つけずに親の気持ちを理解してもらうには、どうすればよいのでしょうか?子どもを叱るときの言い方やコツを紹介します。

子どもが言うことを聞かないのはなぜ?

「最近、何を言っても反抗ばかりする…」子どもの年齢が2・3歳あるいは4・5歳くらいなら、これは子どもの心の発達が影響しているのかもしれません。

この時期の子どもは、なぜ言われたことに対して反抗的な様子を見せるのでしょうか?子どもが言うことを聞かなくなる理由について考えてみましょう。

2歳から3歳は自我の発達

子どもの自我は早い子で生後半年から芽生え始め、2・3歳ごろにさらに発達するといわれています。この時期の子どもは、パパやママに「こうしよう」と言われても、何でも「うん」とは言えません。

自分の中でやりたいこと・やりたくないことが明確にあり、「自分で決めたい」と思うためです。このとき言葉が達者なら、自分の気持ちを説明できます。

しかし、まだ2・3歳では語彙が不十分で、自分の感情をうまく伝えられないことの方が多いでしょう。結果、何を言われても「イヤ」を連発するようになってしまいます。

2・3歳の子どもの「イヤ」は、単純な拒否ではありません。自分の思いを伝えられないもどかしさや悲しさ、苛立ちといった様々な感情が含まれているのです。

4歳から5歳は反抗期に突入

4・5歳になると子どもの語彙力も増え、口達者になる子どもも少なくありません。大人に口答えをしたり、よくない言葉を連発したりといった反抗的な態度が見られるようになります。

このころの反抗期も、根本は2・3歳のイヤイヤ期と同じです。多くの場合、反抗的な態度は自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、したいことができなかったりといった「ジレンマ」から発生します。

4・5歳は基本的な生活習慣が身に付き、認知能力・理解力・想像力の発達が著しい時期です。1人でできることは圧倒的に多くなりますが、「何でも思い通り」というわけにはいきません。子どもは自分の考えで行動したいもののうまくいかず、苛立ちから反抗的な態度を取ってしまいます。

子どもに伝わらないNGな言い方

「子どもにいくら注意しても、また同じことを繰り返す…」このような場合は、パパ・ママがNGな叱り方をしているのかもしれません。子どもに伝わりにくい、避けるべき叱り方を見ていきましょう。

質問攻めにする

「どうして早く食べないの?」「いつまで遊んでいるつもりなの?」など、子どもに自分で考えさせようと、質問のような叱り方をするパパ・ママは多いのではないでしょうか。

しかし、この叱り方が有効なのは、子どもがある程度の年齢になってからです。まだ小さい子どもがこのように言われても、「パパ・ママが怒りながら質問しているだけ」としか思えません。

具体的に何を求められているのかが理解しづらく、子どもはまた同じことを繰り返します。子どもを叱るときは、「してほしいこと」や「伝えたい内容」をストレートに伝えなければなりません。

「早く食べてね」「もう遊びはおしまいだよ」など、分かりやすい言葉・言い方を選べば子どもも理解しやすくなります。

頭ごなしに否定する

「遊んだらダメ!」「ぐずぐずしない!」「そんなこと言わないの!」など、子どもの言動を全否定するような叱り方も避けましょう。

「ダメ!」だけで具体的な指摘がないと、「ただ文句を言っているだけ」になってしまいます。これでは子どもが正しい行動を学べません。

また強い否定は、自我が芽生え始めたばかりの子どもの「自尊心」を傷つけます。子どもの自己肯定感が低くなったり「親に嫌われている」などと誤解させたりするおそれがあるでしょう。

子どもが「どうせ自分はダメだ」とネガティブな思考に走ってしまうと、反抗的な態度がますますエスカレートするかもしれません。

脅し文句を使って怖がらせる

「早く来ないと置いていくよ」「言うことを聞かないとよその家に行かせるよ」などは、子どもを脅しているだけです。

一時的には効果がありますが、「叱られている原因」について理解させることができません。子どもは、結局また同じことを繰り返す可能性が高いでしょう。

また、脅して叱る方法を取り続けていると、子どももやがて「これはただ自分を怖がらせるために言っているだけだ」と気づきます。

「パパやママがこう言っても、どうせしない」と高をくくって、ますます言うことを聞かなくなるかもしれません。

言うことを聞きたくなる言い方のコツ

子どもが言うことを聞かないのは、何をしたらよいか分かっていないためかもしれません。大人が言い方を変えれば、子どもの行動が変わることもあるでしょう。子どもに注意するときに心掛けたいポイントを紹介します。

できるだけ具体的に伝える

子どもには、してほしいことをできるだけ「具体的」に伝えましょう。たとえば、朝ご飯を早く食べてほしいなら「今目の前にあるご飯とおかずを早く食べようね」と声をかけます。

早くお出掛けの準備をしてほしいなら、「遊ぶのをやめて、早く靴を履こうか」などと促しましょう。「朝ご飯のときに『早く』と言えば、ご飯を食べることしかないのでは?」と大人は考えがちですが、子どもに伝わるとは限りません。

「早くして」「ちゃんとして」などと言うときは、「何を早くするのか」「どうちゃんとするのか」まできちんと説明する必要があるのです。何をすべきか伝えながら子どもを促していけば、やがて子どもは自発的に動けるようになるでしょう。

ゆっくりとした口調で話す

子どもに何かを分からせたいときは、ゆっくり話すのが鉄則です。早口でたくさんの情報を伝えても、子どもには理解しきれません。

なぜ叱られているのかがあやふやになって、「なんだかよく分からないけれどパパやママが怒っている」という状態になりやすいのです。

イライラを感じたときこそ、にっこり笑って優しい表情を心掛けます。子どもに威圧感を覚えさせないようゆっくりと説明すれば子どもも落ち着き、親の言うことに耳を貸しやすくなるでしょう。

前向きな言葉に言い換える

子どもに対しイライラすると、「○○したらダメだよ」「△△しないと、××できないよ」などといったネガティブな言葉を選んでしまうことがあります。このような叱り方は「否定」「脅し」につながるため、使用を控えるのがベターです。

せっかくなら、「□□できたらかっこいいな」「△△したら、××できるよ」などとポジティブに言い換えてみてはいかがでしょうか?

パパ・ママの言葉は、子どもの「思考パターン」や「今後の生き方」にも大きな影響を与えます。子どもが自信を持って前向きに人生を歩んでいけるように、叱るときにも言葉を選ぶ必要があるのです。

コミュニケーションをとりやすくする工夫も

子どもを叱るときは、態度も重要です。あまりにも冷たく厳しい態度を取ると子どもが萎縮する一方で、いい加減な態度では子どもも耳を貸しません。

子どもが真剣に注意を聞いてくれるよう、パパ・ママも子どもにきちんと向き合いましょう。子どもに注意するとき、パパ・ママが気をつけたいポイントを紹介します。

子どもの目を見て話す

子どもに注意するときは、子どもと「目線」を合わせましょう。真正面から目を見て話し合うことで、子どもに親の本気を伝えやすくなります。親の神妙な顔を見れば、子どもも「自分はよくないことをした」と理解しやすくなるはずです。

ただしあまりにもパパ・ママが真剣な顔をしていると、子どもが怖がって目線を合わせてくれないことがあります。この場合は優しく子どもの手を握り、落ち着かせてあげましょう。

話を聞いてあげることも大切

子どもの声を無視することは、親子間の信頼関係を損ないます。子どもが言いたいことがありそうなら、きちんと最後まで聞いてあげましょう。話の途中で遮ったり、話をすり替えたりするのは避けるべきです。

子どもの話を聞かずに叱ると、「パパ・ママは自分のことを理解してくれない」「話してもムダなんだ」などと思われてしまいます。

これでは、子どもも親の言うことを聞いてくれません。子どもに親の気持ちを分かってほしいなら、親も「子どもの気持ちに寄り添う努力」が必要です。

まとめ

2・3歳ごろから4・5歳くらいの子どもは、自我の発達により反抗的な態度が増えてきます。パパ・ママが叱るシーンも多くなりますが、言い方には注意が必要です。

子どもを叱るときは、頭から否定したり曖昧な言い方をしたりするのはおすすめできません。小さな子どもでも分かるよう、ポジティブかつストレートな言い回しを心掛けましょう。

同じ内容で叱るにしても、子どもの心に刺さるか刺さらないかは言い方次第です。感情的になりすぎず、冷静に言葉を選びましょう。

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