そこでビーフン最大手の同社では、カット野菜と合わせてレンジアップするだけで、食物繊維や各種ビタミン類、炭水化物などがバランスよく含まれ、しかもおいしい一品が出来上がる、同品の開発に踏み切った。
商品特徴としてまず、市販の200~250g入りカット野菜一袋を全部入れてちょうど良い味付けとしたことが挙げられる。さらに、レンジ調理に適した調味料の配合や、ビーフンの太さとし、カット野菜と豚肉(ベーコンや焼き豚も可)を加えて、レンジアップするだけで、簡単に野菜たっぷりの焼ビーフンが出来上がる。
味付けは、あっさり塩味とし、野菜本来の風味が味わえる商品に仕上げた。チキンベースに野菜のうまみを加え、アクセントに良質なごまを香ばしく煎り上げたごま油や、おろしショウガの風味が効いている。
今回の開発背景に、カット野菜市場が直近の10年で約3倍まで拡大し、炒め用や鍋用など、目的ごとの品揃えが増え、利便性が向上したことがある。一方同社の主力商品「ケンミン焼ビーフン」は、独自実施した市場調査で「野菜に合うめんランキング」のナンバーワンを獲得。そもそもコメからできているビーフンそのものが、野菜本来のうまみや甘みを吸収しておいしくなる特徴があり、カット野菜とも好相性となっている。
その一方で、日本人の野菜摂取量は、厚生労働省が推奨する1日350gに達していないことから、同品はその約3分の2に当たる量に最適な商品設計とし、野菜不足解消に役立つことをコンセプトとした。
内容量81g、希望小売価格170円(税別)。
◇日本食糧新聞の2021年2月15日号の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
関連記事: