「飲む点滴」といわれるくらい、美容や健康に良いとされている甘酒。実際にどのような効果が期待できるかご存知でしょうか?今回は、甘酒の種類に加え、含まれる栄養素とその効果・効能、おすすめの飲み方をご紹介します。
酒粕甘酒と麹甘酒の違い
甘酒には2種類あり、米麹と酒粕を原料にしたものがあります。
前者は米麹甘酒と呼ばれ、麹菌の発酵によって作られています。そのためアルコールは原則として含まれておらず、お子さんでも飲むことができる甘酒です。後者は酒粕甘酒と呼ばれ、酒粕を水で溶き、砂糖を加えて作られています。こちらには微量ですがアルコールが含まれています。
また、「飲む点滴」といわれているのは米麹甘酒の方です。その理由としては、米麴甘酒にはたんぱく質の代謝や皮膚、粘膜の健康維持に良いとされるビタミンB群や必須アミノ酸が豊富に含まれていることが挙げられます。そして抗酸化作用のあるエルゴチオネインは米麹甘酒のみに含まれているため、美容の観点では米麹甘酒のほうが優れているとされているのです。
※参考:森永製菓「甘酒の成分分析」
甘酒に期待できる効果・効能
米麹甘酒と酒粕甘酒、どちらにも健康や美容にいい栄養素はたっぷり含まれています。ここでは、具体的にどんな効果・効能が期待できるのかご紹介します。
肌の健康維持に役立つ
甘酒に含まれるビタミンB2やB6、ナイアシンなどのビタミンB群は肌を構成するたんぱく質の代謝を促します。代謝が活性化すると肌の老廃物が取り除かれ、ハリのある健康的な肌をつくることができます。
ダイエットをサポートしてくれる
特に米麹甘酒に多く含まれるブドウ糖は、消化を助け、血糖値をあげる働きがあります。その結果、満腹中枢が刺激されて満腹感を感じやすくなるのです。ダイエット中は間食を控えたり、甘いものや高カロリーの物を控えたりしますよね。そんな時に甘酒を飲むと、小腹が満たされ紛らわすことができますよ。
腸内環境を整える
甘酒には腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える食物繊維とオリゴ糖が含まれています。食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があり、甘酒にはどちらも含まれていますが、特に不溶性食物繊維の方が多く含まれています。この不溶性食物繊維には腸を刺激することで排便を促す働きがあります。
また、オリゴ糖は善玉菌のエサとなって、善玉菌を増やし腸内環境を整えます。腸内環境が整うと便秘の解消にもつながり、肌トラブルの改善が期待できますよ。
エネルギー代謝をサポート
特に米麹甘酒に多く含まれるビタミンB1は、代謝を助ける補酵素としての働きがあります。
配信: トクバイニュース