「電子レンジにアルミホイルを入れると火花が散って危険!」とはよく聞きますが、その理由を知っていますか?今回はアルミホイルから火花が散ったり火が出るメカニズムと、間違えてチンしてしまった時の対処法を解説します。
なぜアルミホイルはレンジでチンしてはダメなのか?
「アルミホイルを電子レンジでチンしてはいけない」と聞いたことはありませんか?もしアルミホイルをチンすると・・・
- 火花がでる
- 「バチッ」と音がする
- 爆発する
- レンジの扉のガラスが割れる
などの危険があります。
うっかり加熱してしまうと電子レンジが壊れたり、火災の原因になったりするので要注意。
特にアルミホイル部分がレンジの壁やガラス扉に触れた状態だと、壁やガラスが割れやすくなり危険です。
火花が出るのはなぜ?
電子レンジは、マイクロ波という電磁波を出して、食べ物の水分子を振動させることで、熱を発生させて食べ物を温めます。
アルミホイルの表面には電子が存在してますが、電磁波を浴びることで水と同じく電子が振動します。水であれば温かくなるだけですが、金属表面の電子は激しく動き回り、アルミホイルのシワや尖った部分から飛び出して(放電して)火花が出るのです。
これにより故障や火災につながるというわけです。
オーブンで温めるのはOK?
オーブンは電熱線の熱を利用して加熱調理する仕組みなので、電子レンジのように電磁波は出ていません。
なので、オーブンで温めるときはアルミホイルを使っても大丈夫です。アルミホイルの耐熱温度は最低で300℃以上はあるので、問題なくオーブンで使えます。
アルミ以外の金属は使ってもいい?
アルミ以外のステンレスや鉄もレンジ加熱はNGです。
アルミと同じように、他の金属でも電磁波によって激しく動き回った電子が飛び出し、火花が出る可能性があります。
実は電子レンジNG!アルミホイル以外にも入れてはいけないもの
アルミホイルだけでなく、身の回りにあるものでつい温めてしまいそうだけど、実は金属が使われていてレンジ加熱NGなものがいくつかあります。
・装飾に金属が使われている食器
・金属が使われている包装(カップ麺の蓋、冷凍食品、レトルト食品のパッケージなど)
・缶詰
・オーブンレンジに付属している金属製の角皿、焼網
・金属製ボウル
・金串
これらは全て金属が使われています。特に食品パッケージなど突起の多いものは、電子が飛び出しやすく、火花が出やすくなるので要注意です。
パッケージに金属が使われているか分からないときは、パッケージを確認してみましょう。
こういった電子レンジ不可のマークがついていたら、レンジは絶対NGです。確認してみてくださいね。
配信: トクバイニュース