ママ友ストーカーに狙われやすいママの特徴・改善

第2回 こんなママには要注意?実録!ママ友ストーカー
親しき仲にも礼儀あり? 一歩距離感を間違えると、やがて相手の重荷となり、“良かれ!”という思いが、“ママ友ストーカー”へと発展することも…。価値観、距離感の違いから生まれる“ママ友ストーカー問題”。はたして、ママ友ストーカーに狙われやすい人の特徴とは? 対人関係について数多くの著書を持つ「対人関係療法専門クリニック」院長で精神科医の水島広子氏に聞いた!

●受け入れ態勢万全で臨むことはやめるべき

「ママ友ストーキングは、基本的に、一度仲良くなった者同士に生じる問題です。被害に遭いやすい人の特徴として挙げられるのは、“何でも受け入れてくれそうな雰囲気を出している人”。優しいけど、ピシッとしている人は、この手の被害には遭いにくいのです。“誰からも好かれたい”と願う気持ちはわかりますが、実社会で誰にでも好意的に振る舞ったり、受け入れ態勢万全で臨むことはやめた方がいい。そういう態勢でいると、自然と他で受け入れてもらえない不思議な人たちが集まり、依存トラブルに巻き込まれることになるからです。ママ友ストーカーの被害者は、自分から、そういうトラブルを招いているといっても過言ではありません」(水島氏 以下同)。

ママ友ストーカーに狙われやすい人の特徴は?

「余計な被害に巻き込まれないためにも、ぜひ実践してほしいことがある」と語る水島氏。

「自分に無理がないところで、相手との境界線をしっかりと引くこと。そして、一度決めた自身のスタイルは、決して崩さないことが大切です。最初は仲良くしておいて、次第に嫌な面が見えて来ると離れる…このようなケースは、ストーキングに発展する場合があるので要注意。“本当に仲良くしたい!”と思った人には何でも話して構いませんが、そうでない人にあれやこれやと自分の話をすると、相手も、“この人は何でも自分に打ち明けてくれる…私のことを親友と思っているんだ”と勘違いしてしまいます。何より、最初のスタンスが肝心。“誰でもOK!”というスタンスはやめておいた方が無難でしょう。最初は、この程度の付き合いなら“人類すべて大丈夫! (笑)“と思えるくらい浅い付き合いにしておいて、本当に気が合いそうなママをリサーチし、そこから付き合いを深めていくことをおすすめします」

幼稚園、小学校とで“群れ”ができると、いつも以上にテンションを上げ、頑張ってしまいがち。最初は飛ばさずに控えめで…価値観が似ていて、無理なく付き合えそうなママとだけ深い友情を育む。それが長く付き合える“ママ友作り”のコツなのかもしれない。

(取材・文/バービー)

お話をうかがった人

対人関係療法専門クリニック院長・水島広子
水島広子
対人関係療法専門クリニック院長
‘68年、東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。摂食障害、気分障害、トラウマ関連障害、思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学などが専門。「対人関係療法」の日本における第一人者でもあり、’00年~05年まで、2期に渡り、衆議院議員(民主党)を務める。 現在は、対人関係療法専門クリニックで院長を務めるほか、心の健康のための講演や執筆も数多くこなし、「オトナカレッジ」(文化放送)ほかメディアにも多数出演。「自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法」「プレッシャーに負けない方法 ―「できるだけ完璧主義」のすすめ」など、著書多数。
‘68年、東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。摂食障害、気分障害、トラウマ関連障害、思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学などが専門。「対人関係療法」の日本における第一人者でもあり、’00年~05年まで、2期に渡り、衆議院議員(民主党)を務める。 現在は、対人関係療法専門クリニックで院長を務めるほか、心の健康のための講演や執筆も数多くこなし、「オトナカレッジ」(文化放送)ほかメディアにも多数出演。「自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法」「プレッシャーに負けない方法 ―「できるだけ完璧主義」のすすめ」など、著書多数。