こんなママに要注意!依存・ストーカーになりやすいママ友とは?

第3回 こんなママには要注意?実録!ママ友ストーカー
何かと面倒だけど、1人もいなければ、それはそれで寂しくもあるママ友。育った環境や現在の環境、お金に対する価値観などが見えにくいため、本当に気が合うママ友を見つけるのは至難の業とも言える。近年は、コミュニケーション能力の欠如からか、ママ友ストーカー問題も発生。そこで、対人関係について数多くの著書を持つ、精神科医の水島広子氏に、ストーカーになりやすい人の5箇条を聞いた。

●ストーカーになりやすいママの特徴は?

その1.自分のプライベートな話をしたがる人
その2.プライベートなことをいろいろ聞いてくる人
その3.人の顔色を伺う人
その4.物を決めるとき、遠慮があって決められない人
その5.自己主張が強く、決めつけたがる人。分析するのが好きな人

「上記のような特徴を持ったママは、要注意ですね。今は、ワーキングマザーが多いですし、ママ友の世界以外にも、きちんと自分の居場所を持っている方が多いので、目に余るようなストーカー被害にはなかなか遭遇しませんが、ママ同士の軽い依存ならどこにでもありえる話。依存するママに、上記の傾向があると言えます」(水島氏 以下同)

こんなママ友がストーカーになる!

依存型のママには、幼少期からの背景も、少なからず影響しているという。

「ストーカー・依存に陥りやすいのは、過去に傷つけられた経験を持つ人。かつてイジメられた経験がある、自己肯定感が低い人が、“もっと私を見て!”という欲望からストーキングに走ることが多いのです。元々の自己肯定感が低いので、好きな相手に見てもらえなくなると、“自分の価値はゼロなんだ”と思い込んでしまう。自分の価値を取り戻すために、なお追う…という行動にエスカレートしてしまうのです。これは、恋愛面で男性のストーカーに対しても同じことが言えますが、“あなたのことが大嫌い!“ときっぱり言って突き放すのは大間違い。相手に”NO“を言ってしまうと、事態はより深刻化し、炎上してしまいます」

そんな相手との距離を置くためには、こんな方法も有効だと水島氏は語る。

「相手を突き放すのではなく、自己卑下して相手を納得させるのです。LINEやメールなどがじゃんじゃん送られてきたら、何回かに1回は返してあとはスルー。“既読になっているのに、なぜ返してくれないの?”と責められたら、“私、ガサツで要領が悪いから、いつも送ろうと思うと充電切れになっちゃうの。ごめんね”と謝ります。これは男性のストーキングにも有効で、“私、女子力が低いから、メールでなんて返せばいいのかわからなくて…ごめんね”と自分を下げて、相手を優位に立たせれば、実はその一言だけで満足するはず。決して相手を、攻撃してはならないのです」


「面倒な相手に気に入られてしまったな…」と感じたら、自分が“ちょっ変な人”になれば、相手は勝手に離れていくという。

「この手段は、実はイジメにも有効で、出る者は打たれ、大人しいとイジメに遭いやすくなりますが、“あの人はちょっと変わってるから…”と周囲に認識されると、イジメのターゲットからも勝手にはずれていきます。もしも対人関係で困ったら、マイペースで鈍感を貫き、自分流のスタイルで“変な人”を装う。これはなかなかおススメですよ」

まずは人を見抜く力を養い、それでもトラブルに巻き込まれたら、今度は自分なりのスタイルを築き、相手を傷つけないように少しずつ距離を置く。対人関係で悩んでいる人は、ぜひ実践してみては?

(取材・文/バービー)

お話をうかがった人

対人関係療法専門クリニック院長・水島広子
水島広子
対人関係療法専門クリニック院長
‘68年、東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。摂食障害、気分障害、トラウマ関連障害、思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学などが専門。「対人関係療法」の日本における第一人者でもあり、’00年~05年まで、2期に渡り、衆議院議員(民主党)を務める。 現在は、対人関係療法専門クリニックで院長を務めるほか、心の健康のための講演や執筆も数多くこなし、「オトナカレッジ」(文化放送)ほかメディアにも多数出演。「自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法」「プレッシャーに負けない方法 ―「できるだけ完璧主義」のすすめ」など、著書多数。
‘68年、東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。摂食障害、気分障害、トラウマ関連障害、思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学などが専門。「対人関係療法」の日本における第一人者でもあり、’00年~05年まで、2期に渡り、衆議院議員(民主党)を務める。 現在は、対人関係療法専門クリニックで院長を務めるほか、心の健康のための講演や執筆も数多くこなし、「オトナカレッジ」(文化放送)ほかメディアにも多数出演。「自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法」「プレッシャーに負けない方法 ―「できるだけ完璧主義」のすすめ」など、著書多数。