災害時お金の引き出しに通帳と印鑑以上に大切なもの

一番大切なのは「身分証明書」

上記のように、災害時に印鑑や通帳、キャッシュカードがなくても、本人確認が取れれば預金を引き出すことができます。
このとき重要なのは、本人であることを証明できる「身分証明書」の提示です。金融機関で身分証明書として使える主なものは以下の通りです。

○顔写真付きの身分証明書
・運転免許証
・運転経歴証明書(2012年4月1日以降交付のもの)
・パスポート
・マイナンバーカード
・在留カード・特別永住者証明書
・身体障害者手帳など官公庁が顔写真を貼付した各種福祉手帳 など

○顔写真のない身分証明書
顔写真のない身分証明書の場合、2種類の本人確認書類や公共料金の領収書などを組み合わせて提示するといった条件を前提に、身分証明書として扱うことができます。

・健康保険証
・各種年金手帳
・後期高齢者医療被保険者証
・介護保険被保険者証
・母子健康手帳
・印鑑登録証明書 など

顔写真付きの身分証明書のほうがよりスムーズに確認してもらえます。運転免許証やマイナンバーカードなら普段からお財布などに入れて携帯しておけるので、いざというときに助かりますね。ただし、紛失には注意しましょう。

身分証明書がない場合は?

もし、身分証明書がない場合、預金の引き出しはどうなるのでしょうか?
そのような場合は暫定的措置として、金融機関で氏名、住所等を申告して本人であることが確認できれば、預金の払い戻しをしてもらえる場合があります。金融機関に相談しましょう。

口座番号がわかれば対応はスムーズに

災害時に通帳や印鑑がなくても、本人確認ができれば預金を引き出すことは可能です。ただ、どうしても口座確認などに時間がかかり、即日の引き出しができない場合があります。

そこで、自分の口座が早く確認できるよう、通帳の表紙をコピーしておき非常用持ち出し袋に入れておくとよいでしょう。銀行名と支店名、口座番号などをメモしておくのもよいかもしれません。身分証明書があり、口座番号などの情報がわかれば、災害時でもスムーズに対応してもらえるでしょう。

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