非常用持ち出し袋にも現金を用意しておこう
最近はキャッシュレス決済が普及しているため、普段は現金を持ち歩かないという人もいるのではないでしょうか。
しかし災害時はキャッシュレス決済が役に立たなくなるかもしれません。なぜなら、停電が起きると店舗のレジやネットワーク回線が使えなくなる場合が多いからです。現金がなければ食料や飲み物もが買えないかもしれません。そんな状況を避けるためには、非常用持ち出し袋に現金を入れておくことが重要です。
現金はいくら持っていればいい?
非常時の保存食や飲料水などは、最低でも3日分は持っておくのが良いといわれています。また、ライフラインが停止になった場合を想定して、1週間分は持っておくべきともいわれます。
これらを踏まえると、少なくとも1週間は避難生活が続いた場合を想定して、現金を準備しておくのがよいかもしれません。その際、1週間分の生活費を目安に現金を用意しておくとよいでしょう。いつもの1か月分の基本生活費から7日分を計算してみてください。
ご家庭によっては10万円程度になるかもしれません。少し額が多いように感じるかもしれませんが、食料品、飲料水だけでなく、衛生用品や衣料品などを購入する必要が出てくるかもしれません。何があってもいいように、いつもの家計状況から計算して、災害時の1週間を過ごせる金額を割り出し、用意しておきましょう。
災害時の現金は小銭を用意
災害時に買い物をする際は、店舗のレジが動かないかもしれないし、おつり用のお金が十分でない可能性もあります。そんな状況を考えると災害時の現金は千円札、100円玉や10円玉など硬貨で持っていたほうが役立ちます。日ごろから貯金箱に小銭を貯金する習慣がある場合、いざというときにそれを活用できますね。
まとめ
災害時は印鑑や通帳を持ち出せなかった場合でも、金融機関で本人確認さえできれば口座にあるお金を引き出すことができます。ただ、スムーズに本人確認ができるよう、できれば運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きの身分証明書を携帯しておきましょう。また非常用持ち出し袋には、約1週間分の生活費を千円札や小銭に両替して持っておきましょう。
災害時にもやっぱり必要になるお金。改めて非常用持ち出し袋をチェックしてみてください。
参考サイト
法テラス
https://www.houterasu.or.jp/saigaikanren/saigaiqa/qaindex/kariire_loan/qa5_5index/qa5-5.html
日本銀行 「災害被災地域の金融機関等に対する特別措置の要請」とは何ですか?
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/bcp/d03.htm/
ゆうちょ銀行
https://faq.jp-bank.japanpost.jp/faq_detail.html?category=&page=1&id=1131
全国銀行協会 本人確認書類って何?
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-f/7483/
ソニー銀行 災害に遭われたお客さまへ
https://moneykit.net/visitor/saigai/
<執筆者プロフィル>
前佛朋子
ファイナンシャルプランナー CFP(R)
配信: 防災ニッポン