【管理栄養士が解説】とうもろこしのカロリー・糖質の量は?ダイエット中に取り入れるコツ

【管理栄養士が解説】とうもろこしのカロリー・糖質の量は?ダイエット中に取り入れるコツ

とうもろこしに含まれる栄養素は?

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とうもろこしに含まれる栄養素と、期待される効果についてお伝えします。

貧血予防に欠かせない「鉄」

とうもろこし(ゆで)100gには、鉄が0.8mg含まれます。野菜の中では比較的多く含まれ、だいこんやにんじん、もやしの4倍ほどの量です。鉄が多いイメージのあるほうれん草(ゆで)には0.9mgの鉄が含まれており、ほぼ同じ程度の量です。

野菜に含まれる鉄は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が高まります。とうもろこしにはビタミンCも含まれるので、効率よく鉄を摂れます。

鉄は鉄欠乏性貧血に欠かせない栄養素で、不足することで疲れやすさや、頭痛や息切れといった症状を引き起こすことがあります。とくに女性は月経があり鉄の必要量が多く、不足しやすいため、意識して補いましょう。

血圧やむくみ対策に欠かせない「カリウム」

とうもろこし(ゆで)100gあたりに含まれるカリウムは290mgです。野菜の中で際立って多いわけではありませんが、ご飯と比べると10倍の量です。

カリウムは水に溶け出てしまいやすい水溶性の栄養素なので、とうもろこしは茹でるより、蒸すか電子レンジで加熱する方がカリウムを効率よく摂ることができます。

カリウムは余分なナトリウムを体外へ排出してくれるため、ナトリウムの摂りすぎによる高血圧やむくみ予防に役立ちます。

糖質の代謝に必要な「ビタミンB1」

とうもろこし(ゆで)100gに含まれるビタミンB1は0.12mgです。野菜の中でも比較的多く含まれ、にんじんの1.7倍、もやしの3倍の量で、ご飯と比べると6倍の量です。

ビタミンB1は糖質の代謝に欠かせない栄養素で、食事の偏りがあるときや、糖質の多い食べ物やアルコールを多く摂取したときに不足しやすくなります。とうもろこしは野菜の中でも糖質が多いのですが、ビタミンB1も一緒に摂れるのはメリットです。

不足が続くと疲れやすいといった症状の一因になることもあるため、食生活が乱れがちの方はしっかり補いましょう。

※参照:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

とうもろこしを使った料理のカロリー・糖質の量

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とうもろこしを使った料理は、シンプルな調理法だとカロリーを低く抑えられます。ポタージュスープやかき揚げなどは油を多く使い、高カロリーになりやすいので、ダイエット中は要注意です。ダイエット中の方は、茹でたものや蒸したものをそのまま食べる方がカロリーを抑えられます。

ここでは、とうもろこしを使った料理1人分のカロリーと糖質をご紹介します。

とうもろこしご飯(299kcal、糖質64.0g)

材料(4人分)

とうもろこし…1本
米…2合
酒…大さじ1
塩…小さじ1

作り方

1. とうもろこしは2等分にし、包丁で実をこそげ取る。
2. 洗った米を炊飯釜に入れ、酒、塩を入れて2合の目盛りまで水を注ぎ、よく混ぜる。上にとうもろこしの実と芯を載せて炊飯する。炊き上がったら芯は取り除き、さっくりと混ぜ合わせる。

えびととうもろこしのかき揚げ(425kcal、糖質32.3g)

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えびととうもろこしのかき揚げ

むきえび、とうもろこし、天ぷら粉、塩(好みで)、揚げ油

調理時間:15分

とうもろこしとじゃがいもの冷製ポタージュ(233kcal、糖質25.0g)

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とうもろこしとじゃがいもの冷製ポタージュ

ホールコーン缶詰、じゃがいも、洋風スープの素(顆粒)、牛乳、塩・こしょう、ドライパセリ、バター

調理時間:20分

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