玉ねぎは、カレーやシチュー、サラダにみそ汁など、さまざまな料理に出番が多い野菜です。料理によって切り方がさまざまなので、どう切ってよいかわからない場面も多いのではないでしょうか。この記事では、料理別の玉ねぎの切り方を解説します。さらに切り方のコツや下処理の方法も併せてお伝えします。
玉ねぎを切る上で知っておきたい3つのポイント
玉ねぎを切るときは、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズかつおいしく調理ができます。
1. 切る方向で火の通り方や食感が変わる
玉ねぎは切る方向によって、火の通り方や食感が変わります。
食感を残すなら繊維に沿って切る
玉ねぎの繊維に沿って切ると、火の通りはゆっくりですが、形が崩れにくく食感も残ります。一般的にレシピに書かれている「薄切り」「くし切り」などは、ほとんどが繊維に沿って切るものです。
どんな料理にも合いますが、とくに玉ねぎの食感を残したい料理や、炒め物、スープ、カレー、サラダなどに向いています。
甘みを引き出すなら繊維を断ち切るように切る
玉ねぎの繊維を断ち切るように切ると、細胞が壊れるので火の通りが早くなり、玉ねぎの甘みを早く引き出せ、食感はやわらかくなります。
スープや煮込み料理など、玉ねぎの甘みを味わいたいときや、炒め物などで素早く火を通したいときに向いています。レシピには「繊維に沿って切る」と書かれていた場合でも、これらの特徴を活かしたいときは、あえて断ち切るように切ってもOKです。
2. 辛みが気になるときは水にさらす
玉ねぎを生で食べる場合、辛みが気になるときは水にさらすと気になりにくくなります。辛み成分は水に溶け出やすいので、たっぷりの水に浸けておきましょう。
あまり長く浸けてしまうと、玉ねぎの香りや栄養素が抜けすぎてしまうので、浸ける時間は5~10分程度にします。
3. 涙が出ないようにするには玉ねぎを冷蔵庫で冷やしておく
玉ねぎを切ったときに涙が出ないようにするには、玉ねぎをよく冷やしておきましょう。
涙が出るのは、玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分によって目が刺激されるためです。玉ねぎを冷やしておくことで、硫化アリルが揮発するのを抑えられるので、切る前に玉ねぎを冷蔵庫に入れておきましょう。
また切れ味の悪い包丁を使うと、玉ねぎの繊維が壊れやすくなり硫化アリルが出やすくなってしまいます。よく切れる包丁を使うようにしてください。
玉ねぎの下処理方法
続いて玉ねぎを切る前の下処理方法をお伝えします。
玉ねぎの皮は、ヘタを切って半分に切った状態で剥くと、切り口から実と皮の間に指や包丁が入りやすいので簡単に剥くことができます。
根元の芯は、三角に切り取りましょう。
みじん切りをするときは、この部分を残しておくとばらけにくく、切りやすくなります。
配信: トクバイニュース