子どもに老化現象?ロコモ症候群とは

第152回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
日本ラグビーブームの影響で、ラグビースクールの人気が高くなっていると言われている半面、子どもロコモ症候群と呼ばれる症状を抱えている子どもが増えているそうです。いったいどんな症状なのでしょうか?

●ロコモ症候群は高齢者に多い症状のひとつ

そもそもロコモ症候群とは、加齢や運動不足が原因で、体機能の低下や運動器疾患による痛みが起こり、バランス感覚や体力、移動能力が低下。症状が悪化すると、日常生活に支障をきたし、場合によっては寝たきりの介護が必要になることもあるそう。今までは、高齢者に多く見られた症状だったのですが、近年子どものロコモ症候群が増加していると言われています。

●うまくしゃがめないなどの子どもは要注意

ゲームの普及によって、自宅で過ごす時間が多くなり、外へ遊びに出かけても友人たちと公園でゲームをしている子どもたちを見かけることが多々あります。こうした状況が続いて、運動不足になり運動器が衰える原因に…。また、朝食を抜いてしまったり、肥満対策として偏食がちになったり、食事をファストフードなどですませてしまうと、栄養バランスが崩れて健康な体を維持しづらくなります。

このようなことが原因となり、膝が痛くて深くしゃがめなかったり、片足で5秒以上立つことができなかったり、両腕を同時にまっすぐ伸ばしてあげることできないなどの症状を引き起こしてしまうのだとか。

子どもに老化現象?ロコモ症候群とは

●適度な運動と食事内容の改善

子どもロコモ症候群を予防するには、適度な運動と栄養バランスのいい食事が大切です。カルシウムやビタミンD、ビタミンK2など、筋肉や骨の生成にも関わる栄養素をバランスよく摂取できるようなメニューづくりを心がけましょう。また、運動に関しては過剰に行ってしまうと、筋肉の腱が炎症を起こすなどのスポーツ障害になってしまうことも考えられるので適度な運動がいいそうです。

運動に最適な秋。日ごろ、子どもが運動不足かなと感じている人は、子どもと一緒に公園にでかけて、一緒に遊んで運動不足を解消するといいかもしれませんね。
(文・奈古善晴/考務店)

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