農家さんの調理法をヒントに考案 主食と主菜が同時にできる
ごはんをもっと食べてもらいたい−。ここ数年、米の消費が減っていることもあり、ずっとそんな思いがありました。でも、もともと料理があまり得意ではなくて(苦笑)。簡単につくれるレシピがないかと模索していました。
そんな中、山形の農家さんを訪れた時のこと。米に生肉をのせて一緒に炊飯器で炊く「しょうが焼きメシ」と「ステーキメシ」を教えていただきました。聞くと、農作業は忙しいから、ごはんとおかずを同時につくって食べたほうがラクだからと。その調理法に驚いたものの、ごはんがススムし、時短でできる、両得の方法だと思いました。
これをヒントに、米と食材、調味料を炊飯器に入れて炊くだけの「同時メシ」を考案。定番料理を「同時メシ」にしたら、火加減の調整がいらない分、失敗がないんです(笑)。米は何でも合うので、和・洋・中・エスニックなど、多彩なジャンルの「同時メシ」が完成しました。
炊き込みごはんとの違いは、同時に主食と主菜ができること。肉や魚は蒸し料理のようになるのでヘルシーですし、ごはんにおかずの味がしみ込んで、おいしくなります。餃子などの冷凍食品は、解凍せずそのまま使え、炊飯器ひとつでできるので、洗い物が少ないのもメリットです。
冷蔵庫の余り野菜でできる!「野菜炒めメシ」は栄養満点
「同時メシ」の中でも、とくに簡単なのが「ステーキメシ」。高価な肉を使わなくても、ふっくらとやわらかく仕上がります。厚みがある肉なら半分にカットを。冷蔵庫の余り野菜があれば「野菜炒めメシ」もオススメです。下味をつけた野菜と肉、鶏ガラスープの素を加えて炊けば、野菜が蒸されて甘くなり、栄養満点です。
自家菜園している米農家さんも多く、野菜のおいしい食べ方を教わることもあります。北海道の農家さんから聞いたのが、とうもろこしの皮をむいて、ひげはつけたまま、米にのせて炊飯器で炊く方法。とうもろこしのうま味が米にしみ込むので、本当においしくて。ひげに含まれる栄養素も取れますしね。
玄米にはトマトが合うので、合わせて使うことも。玄米、コンソメ、水、トマトだけで簡単にトマトリゾットがつくれます。トマト缶のほうがうま味が凝縮されているので、よりおいしくできますね。
配信: たべぷろ