オートミールは健康やダイエットにいい?
ヘルシーな食品というイメージの強いオートミールですが、実際に健康への良い効果やダイエットに役立つ特徴があるのでしょうか?
オートミールは食物繊維が豊富であることが最大の特徴です。
食物繊維の摂取量が増えると、2型糖尿病や循環器疾患、いくつかのがんについて発症リスクが下がることが報告されていることから、食物繊維は「摂取量を増やしたい栄養素」の代表的なものでもあります。
通常の食品としてオートミールを食事に取り入れた場合、食べる頻度や量にもよりますが、一定量を継続的に取り入れることで血中脂質の数値(血中LDLコレステロールなど)を改善したり、血糖値を低下させたりと、冠動脈疾患のリスクを低下させる可能性が示されている研究報告もあるようです。
食事からの食物繊維摂取量を増やす方法のひとつとして、オートミールは選択肢のひとつになりそうですね。
一方、体脂肪を減らして体の引き締めを目指すダイエットにおいては、必ずしも魅力的とは言いにくいようです。
体脂肪を減らすためには消費エネルギーに対する摂取エネルギーの大小が大きなポイントとなりますが、オートミールはほかの穀類と比較して特別に摂取エネルギーが低く済むということはなさそうです。
また、単にいつもの食事にプラスするような取り入れ方では、摂取エネルギーを減らすことはできないため、「オートミールを食べてダイエット」というのはあまり効果的な方法ではなさそうです。
オートミール、何のために取り入れる?
オートミールについて、栄養面での最大の特徴は食物繊維が多いことです。
加えて、加熱調理などが不要で手軽に取り入れられるのも魅力です。
オートミールは将来の健康維持の目的で、日々の食事において手軽に食物繊維をプラスするために使うのがおすすめです。
例えば、朝食のヨーグルトに20gのオートミールを加えた場合、プラスできる食物繊維量は1.9gほど。
日本人の食事摂取基準(2020年版)での食物繊維の摂取目標量は18~64歳の男性で21g以上、18~64歳の女性で18g以上となっており、1割程度をプラスすることができます。
少量のオートミールで食物繊維は十分にとれる!ということはありませんが、日常の平均的な食物繊維の摂取量を増やしていく意味では、有効な食品のひとつになりそうです。
配信: イマカラ