■生クリームとは
実は、生クリームには細かい定義が決まっているんです。
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」の定義で「クリームとは、生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」とされ、その脂肪分は18%以上と規定があります。
添加物を使用していないため、消費期限が短いのも特徴の1つ。色は真っ白というわけではなく、牛乳中の乳脂肪に溶け込んだβカロテンの影響で、薄い黄色をしているそうなんです。
また、生クリームは乳脂肪分の量にも違いが。脂肪分が高くなるほど味わいは濃厚で、風味とコクが感じられます。反対に、脂肪分が低いと口当たりが軽くなるそう。脂肪分が多いから良いというわけではなく、仕上がりのコクや口当たりの好みによって選ぶとベスト。ホイップした際には、脂肪分が高いほうがしっかりとした仕上がりに、低いほうが柔らかい仕上がりになるそうですよ。
■ホイップクリームとは
ホイップクリームとは、植物性脂肪を主な原料とした生クリームの代替品のことを指します。生クリームとは異なり、安定剤や乳化剤などの添加物が含まれていることが多く、日持ちするのが特徴。また、生クリームに比べると、一般的には価格が安いものが多いです。
風味やコクは動物性の生クリームには劣りますが、さっぱりとした軽い口当たりのクリームに仕上がります。ケーキのデコレーションに使われることも多いですよね。クセがないので、牛乳が苦手……という人でも食べやすいそう。
■生クリームの代わりにホイップクリームを使えるの?
ケーキのデコレーションなどに使う際、生クリームの代替品としてホイップクリームを使用することはもちろん可能です。ただし、ホイップクリームには砂糖が添加されていることがあるので、他のものと混ぜて使用する際は気を付けて。味や仕上がりが変わる原因になってしまうことがあるみたい。
また、植物性のホイップクリームは熱に弱いので、加熱すると分離してしまう性質を持っています。そのため、シチューなど加熱する料理に使う場合には、代替はできないそうですよ。
意外と知らない生クリームとホイップクリームの違い。用途に合わせて使い分けてみてくださいね☆
(伊東ししゃも+ノオト)
※この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています