●ドライクリーニングマークが付いていても洗えることがある
ニットのなかには、ドライクリーニングマークが付いていて、クリーニングに出さないとダメそうなものもありますが、ウール100%やナイロン、アクリルなどとの混紡なら自宅で洗濯が可能なようです。ただし、カシミヤやアンゴラ、モヘアなどは控えたほうがいいでしょう。
手洗いをする場合は、30度くらいのお湯を入れた洗面器などの容器にオシャレ着用の中性洗剤を溶かします。そこへ、裏表をひっくり返して、たたんだ状態のニットを入れて20回ほどやさしく押し洗い。そのあとは、なにもせずに10分ほどつけ置き洗いをして、すすぎをします。すすぎの際は、手で軽く押さえながら2~3回水を取り替えてください。柔軟剤は最後のすすぎのときに入れるようにしましょう。あとは洗濯機で脱水するだけ。脱水時は、小さめの洗濯ネットに畳んだ状態で入れるようにして、30秒ほど脱水したら形を整えて平干しします。ハンガーにかけるような干し方をすると、型崩れの原因になるので気をつけてください。
洗濯機で洗濯する場合は、裏表をひっくり返してたたんだ状態のニットを、洗濯ネットに入れます。洗濯ネットの大きさは、二つ折りにしたニットがちょうど収まるくらいがいいそう。手洗い同様に、オシャレ着用の中性洗剤とぬるま湯で洗濯します。洗濯機にドライやウールオシャレ着用などのコースがあればそれらを選択して、弱流洗いで脱水は短時間に設定してください。洗濯後は、形を整えて平干ししたら完了です。ちなみに使用する洗剤は、塩素系やアルカリ系は使えないのでご注意を。
ニットを洗いたいけど、クリーニングに出すのはお金もかかるし面倒。そんなときは自宅で洗濯してみるのもいいかもしれないですね。
(文・奈古善晴/考務店)