ワードローブの服を集めて色ごとに整理
「色」に注目してワードローブを整理することで、普段自分が何色を好んでいるのか、おもしろいほどによくわかります。まずはワードローブの服をごっそり出して、色ごとに仕分けしてみましょう。
<整理の方法>
①すべての服を1ヶ所に集める
まずは、一旦全部の服を一箇所に集めてみましょう。1年分が大変なら、今の季節にあったものだけでも構いません。
②服を色ごとにまとめる
トップスとボトムスを別々に、色ごとにまとめてみましょう。コートや上着はよけて、Tシャツ、ブラウス、セーターなどのトップスとパンツやスカートなどのボトムスに分け、色ごとに仕分けします。
*仕分けのコツ*
色分けをするときは、色相環を参考に、たとえば「青、紺、水色」は青系グループ、「赤、ピンク、オレンジ」は赤系グループという具合に、同色系統のグループでまとめてみましょう。 「白、黒、グレイ、紺」「アイボリー、茶、ベージュ、カーキ」などの基本色は別にまとめます。
色相環図
基本色表
③色の偏りを確認する
「赤系トップス 何枚」「黄色系 何枚」という風に写真を撮って、持っている服の色の傾向を探ってみましょう。また、色相環の中に枚数をチェックして、分布図を作ってみると、一目瞭然。色の偏りがわかります。あなたのワードローブの色は偏っていませんか?
赤系統の服を持ちすぎ?
緑や青はいいバランス!
トップス、ボトムスを色分けしたら、そのまま色ごとに収納しておくと普段の服の管理にもとても有効。毎日のコーディネートを決めるのも早くなり、朝の時短にもつながります。
トップスの色選びは多彩に
私たちは五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)から情報を得ますが、その8割以上は視覚です。しかも視覚情報の8割が「色」。服装でも、この色を利用すれば、イメージを変えたり、少ない枚数でも変化をつけられ、コーディネートの幅を広げることができます。なかでも、目に入るのはおもに上半身。つまり人は「トップス」に目が行きやすいのです。つまり、トップスの色の変化をつければ、変わり映えのしない着こなしの悩みが解消できます。
トップスは、同色系統のグループをたくさん持っておくよりも、「赤」「黄」「緑」「青」「紫」など、分散して持っていた方が、たくさんの服を持っているように見えます。デザインが違っても、同じような色(色系統グループが同じ)だと、他人には同じものを着ているようにしか見えません。ピンクが好きな人は、デザインを変えて、様々な濃淡のピンクの服を持っていたり、青が好きな人は、青に紺に水色と自分では、色々変化をつけて買っているつもりでも、他人には「ピンク好きな人ね」とか「青ばかり着ている」と思われている可能性大。服を選ぶときには、大きな色系統のグループのどこに当てはまるか考えて、赤系統を多く持っていたら、次は同じ赤系統に当てはまる色を買うのは控え、持っていない別の色系統を買うように計画していきます。
ボトムスは色を絞る!
一方、ボトムスはほとんどが、基本色。トップスに比べ、少ない数のボトムスは色々なものと合わせやすいように、服の基本色(白、黒、グレイ、紺、アイボリー、ベージュ、茶、カーキなど)を多くの人が選びます。逆に、ボトムスが、基本色よりも、「キレイ色」ばかりある人は、買い揃え方を見直す必要があります。基本色がメインになるように買うときに気をつけるだけで、毎日の着こなしが楽になります。トップスと違い、ボトムスは色数を基本色に絞ることがコツです。
黒系の人は黒ばかり、茶系の人は茶系ばかりと意外と決まった色ばかりを持っている人が多いので、その偏りをうまく利用。同じ基本色ならなんでもOKではなく、できるだけ、「グレイ系」(白、黒、グレイ、紺)か「ブラウン系」(アイボリー、ベージュ、キャメル、茶、カーキ)のどちらか一方に絞るようにしていきます。
コーディネートのコツ
ボトムスの色をグレイ系かブラウン系かに絞ったら、そこにあわせるトップスの色を選択します。この色の選択の際に役立つのが「パーソナルカラー」の色分け。パーソナルカラーはいろいろな色が春夏秋冬の4つのグループに分類されたものです。本来は、似合う色に合わせて使うものですが、「似合う」だけでなく、普段のカラーコーディネートに利用することもできます。
グレイ系のボトムスが多い人は、「夏」や「冬」のグループのトップスを合わせるのがおすすめ。ブラウン系のボトムスが多かった人は「春」や「秋」のトップスでコーディネートすると、不思議とまとまりのいいおしゃれなカラーコーディネートが出来上がります。
このように、色に注目してみると、そこから自分の好きな色の傾向、処分すべきもの、足らないものが見えてきます。買いグセの改善にもつながりますので、ぜひ活用してみましょう。