生活パターンを振り返り、服の傾向の割合を知る
クローゼットにあふれかえった服を「断捨離しよう!」と意気込んだにもかかわらず、「どういう基準で選べばいいかわからない…」と、結局手が止まってしまった経験がある人は、非常に多いようです。断捨離する際のポイントは、「捨てる」「残す」のルールを持つこと。そのルールに当てはまるものは残し、当てはまらないものは捨てる。その勇気を持つことが大事です。
では、服を断捨離する際、どんなルールにしたらよいでしょうか?私がおすすめするのは、普段の生活パターンを振り返り、必要な服の「割合」と「量」を決めることです。たとえば、普段仕事で制服を着ている人は、私服で過ごす時間は通勤時間と休日だけ。そういう人がたくさんの服を買ってしまうと、着られないままの服が出てきてしまい、「流行遅れの服が一度も着られないままクローゼットに溜まっていく」という現象が起こってしまいます。流行の服を買いたいならばファストファッションの手頃な値段のものを着倒すイメージで。基本的には、流行に左右されにくい定番の良質な服をもつのが正解です。
一方で、仕事もプライベートも私服で過ごしている、という人も、「仕事に着て行ける服」「休日向けの服」という基準が何となくあるはずですので、その割合に注目しましょう。月〜金フルタイム私服勤務ならば、仕事対応の服を着ている時間が一番長く、家に帰れば、部屋着やパジャマ。土日のお出かけ服は、多くても2日しか着ませんよね。実際に着ている服の割合と手持ち服の割合が合っているか、今一度確認してみましょう。
専業主婦の方ならば、お出かけの時に着る服や、仕事用の服はほとんど必要がなく、カジュアルで家でも動きやすい服を多く持つ必要がありますが、外用の服ばかり買ってしまい、家では、その古くなったものを着ているという方が多くいます。これでは、いつまでたっても、多くの時間を古びた服ばかり着ることになってしまいます。一番着る時間の長い用途の服に少しお金をかけて、あなたを素敵に見せる物に変えていきます。家にいる時間が長い人でも、そこに羽織ものをすれば、お出かけもできちゃう!という服を買い揃えて行くように、自分のワードローブを組み立てていきます。
こんな風に、仕事/プライベートの生活時間に合わせて持つ服の「量」と「割合」を決めておくと、持っている服をちゃんと着まわせて「一度も着なかった」現象を抑止できます。服も喜びますね。
キャプション:1日24時間のスケジュールをつけて生活の割合を可視化してみよう
コーディネート日記をつけてみよう
普段どんな時間軸で過ごしているかを、1日と1週間のスケジュールに落とし込んでみると、持つ服の割合を決めやすくなります。普段の自分の行動を服装日記とともにつけてみると意外な事実が見えてきますよ。
普段通りに選んだ服を、2週間から1ヶ月記録して、コーディネート日記をつけてみましょう。スマホのカメラで自撮りするのが手早いですが手帳の隅にメモしておくでもOKです。その時のコツは、着ていたものの色とともに、どのアイテムを着たかわかるようにすること。すると、あなたに必要な服、ライフスタイルに合っているものや、便利だと感じているものがよく見えてきます。
キャプション:コーディネート日記の例
日記からわかる、自分の好みとファッションの傾向
さて、一週間、あなたは実際にはどんな服を着ていましたか?たとえば、どんなに好きで、似合ってもアイロンがけの嫌いな人は、コットンや麻のシャツの出番はどんどん減っていき、ほぼ着ていないことがわかると思います。代わりに、実際にはどんな服を着ているか観察してみると、カットソーやニット、ポリエステルのシャツなどアイロンがけの必要のないものを着ているはずです。「スカート 何日」「パンツ 何日」「セーター 何日」という具合にどんなアイテムを着ていたか割合を出してみると、持つべき服の割合も見えてくると思います。もしもパンツばかりだったら、スカートを買うときは一呼吸。スカートが流行していて、憧れて買っても、1~2回着て、いつのまにか着なくなってしまうのが目に見えています。
つまり、コーディネート日記で実際に来ていた服が、あなたの便利服。ライフスタイルに合っているものです。それを自分に似合う、今の流行に合ったあった、ちょっとおしゃれなものに少しづつかえていきましょう。そうすれば、タンスの肥やしにならない、出番の多い服が増えていきますよ。