耳と首のストレッチで筋肉のクセを解き位置を整える
顔にはたくさんの表情筋がありますが、普段使う筋肉は限られていて、あまり使わない筋肉は運動不足で堅くなっています。また、頬杖をつく、いつも片側の歯で咀嚼する、くいしばりなどの習慣があると、左右どちらかの筋肉の緊張が続き、血流が滞って引っ張られてしまい顔の歪みが生じることがあります。そんな顔の筋肉のコリやクセをやわらげるためにおすすめなのが「オロフェイシャル」。
オロフェイシャルとは、顔のストレッチを通じて口や顔の筋肉のこわばりを緩めて、顔の筋肉を本来の位置に近づける美容法。しなやかな笑顔とすっきりとしたフェイスラインを目指します。オロフェイシャルのストレッチは目力だけでなく、口角も上がり、あご回りもすっきりするので、マスクをしている時はもちろん、マスクを取った時の表情も明るくなりますよ。
それではまず、耳のストレッチから。
<耳のストレッチ>
①椅子に腰かけ、腰幅に足を開き、足の裏を地面につけ、腰を立てます。
②合掌して、呼吸に意識を向け、吐く息を長く、ゆったりと呼吸します。
③合掌の手を頭上へ挙げ、吐く息と共に、腕を大きくひろげて回します。
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※呼吸は、ゆっくり行います。
※③を3回繰り返します。
※③の動きは、各ポーズを行う際、共に行うと肩がスムーズになり効果が高まります。
つづいて、首と耳にアプローチするストレッチ。
<首&耳のストレッチ>
①骨の下(中央)に両手を重ね、皮膚を固定してから首の全面を伸ばし、無理のない範囲でまわします。
②指先で頭のてっぺんを刺激します。
③人差し指と中指の間に耳を挟み、吸いながら上へ、吐きながら下へ、指を圧し滑らせます。
④息を吸いながら、耳を根元からひっぱり、吐きながら放します。
(耳のトップ、穴、耳たぶの3か所行う)
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※3回繰り返します。
これを行うことで首やあごを始め、顔全体の筋肉がラクにいられる位置に整います。コリやクセによって引っ張られていた筋肉が整い、歪みも解かれていくので、顔だけでなく肩・首・腰など全身の改善にもつながります。マスクを着用した時に見える目のまわりの表情も整います。
舌の筋肉を鍛えて顔全体の筋肉を引き締める
つづいて、舌を使ったストレッチです。舌をいろいろな方向へ動かしてストレッチを行うことで、顔全体の筋肉を引き締めます。フェイスラインが引き締まり、口角がきゅっと上向きの状態になります。こちらを繰り返し行うことで、笑顔を作りやすくなります。
①両手を後ろで組み、「イー」と言いながら首筋を伸ばします。顔を上→左→右→下と行います。
②舌のストレッチを行います。舌を前に突き出す→唇の右→唇の左→唇の上→唇の下と行います。
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目力アップを目指すなら、こんなクセも直しましょう!
「荷物を持つ時にいつも同じ腕で持って歩く」「食事をするに片側の歯で噛む」など、一見、関係なさそうな習慣も、顔の筋肉の歪みやコリの原因になります。筋肉におかしなクセがついてしまうと、そのクセのまま固まってしまい、顔の歪みや筋肉の偏りを起こします。
・いつも同じ側の肩にカバンをかけるt
・食事の時、片側の奥歯で噛むt
・いつも同じ方向で脚を組むtt
・片側で頬杖をつく
・背中を丸くした姿勢をとる
・長時間休みなくパソコンを使用する
・呼吸が浅い
・気が付いたら歯を噛みしめている
・寝る前に考え事をする
こんなクセをやめるだけで、目力アップはもちろんのこと、顔の歪みが軽減したり、肩こりがラクになることも。日頃から意識して改善しましょう。また、「筋肉が固まっているな」「疲れているな」と感じたら、ストレッチしてほぐすということを習慣にしましょう。
●お話を聞いた人
![石田ミユキ](https://assets.mama.aacdn.jp/2019/05/ishida_profile.jpg)