「家で何も話さない子」の問題点

第2回 男の子のお母さんが言う「うちの子、何も話さない」問題
男の子が家で何も話さなくても、特に問題ない場合は良いけど、親が学校や周りから聞いて「全然知らなかった!」と青ざめるケースもある。

では、何も話さない男の子には、どんな問題があるのだろうか。教育研究所ARCS所長の管野淳一先生は言う。

「お母さんたちの相談で多いのは、子どもがプリントを出さない、机に突っ込んだまま持ち帰らないといったことです。でも、それらは非常によくあることで、たいした問題ではありません」(管野先生 以下同)

「何も話さない子」で起こりうるトラブルは、問い詰められると、自己保身から他者を悪者にするなどのストーリーをでっち上げること。そして、親が騒ぎ立てて問題を大きくすることだそう。

「もうひとつ、最近多いのは、親の前では良い子なのに、学校など親の目の届かないところで悪さをしている子です。いじめなどに加担している可能性もありますが、自分の行動については一切親には話さないというケースは少なくありません」

4人の男の子たち

●厳しい家庭で育った親、高学歴の親は注意!?

実は「トラブルを起こしているのに、何も話さない子」の場合、子ども本人よりも親に問題があるケースが多いそう。管野先生は、そうした親の特徴を次のように挙げる。

1. 自分も親から厳しく育てられ、他人の目ばかり意識し、表面的な正しさに縛られている人。子どもは表面的な礼儀を幼い頃から身に付け、親の前では良い子を演じるために、フラストレーションがたまり、外で発散させる。

2. 高学歴でインテリの親などに多いタイプで、「子どもの自主性に任せている」などと言う人。それでいて勉強はできて当たり前と思っており、子どもは親のそうした圧力に負けて自分に自信がもてず、自分の考えを主張できなくなる。

3. やたら詮索し、介入するタイプ。子どもはウンザリし、ますます何も言わなくなる。

「1の場合は、まずは子どもを信じること。息子のすべてを知ろうとしないことが大切です。また、2の場合、日頃から子どもの部活や学校での大まかな人間関係などを把握しておき、気軽に答えられる会話をすること。息子が進んで話すことにのみ関心を払い、オーバーなくらい楽しそうに相槌を打ってあげましょう」

また、3のタイプは、「女の子のママ友」をつくり、客観的な情報を仕入れておくことがオススメだそう。なぜ「女の子のママ」かというと、女の子の方が情報に通じていて、そのことを母親に話していることが多いからだ。

「子どもが何も話さない」原因が自分にないかどうか、まずは振り返ってみよう。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

管野淳一
管野淳一
教育研究所ARCS 所長
高校講師、塾講師を経て進学塾クセジュを創立。2013年に教育研究所ARCS(アークス)を設立。塾という枠を超え、子育てに奮闘する父母に役立つ講演会やカウンセリングを行っている。
高校講師、塾講師を経て進学塾クセジュを創立。2013年に教育研究所ARCS(アークス)を設立。塾という枠を超え、子育てに奮闘する父母に役立つ講演会やカウンセリングを行っている。