【からだケアレシピ】湿度対策におすすめ!「肉団子と冬瓜のスープ」

【からだケアレシピ】湿度対策におすすめ!「肉団子と冬瓜のスープ」

雨が降り続く梅雨から高温多湿の夏は、湿度による不調が起こりがち。この時期は、からだの中の余分な水分を食で排出すると良いそう。今回はボストンから東京に本帰国された、美容薬膳研究家・ちづかみゆきさん(@miyukichizuka)に、利尿作用のある食材と発汗作用のある食材を使ったやさしいスープレシピを教えていただきました。

梅雨の不調対策から夏バテ予防まで使える薬膳スープ

5年間ボストンと東京を行ったり来たりしていましたが、ようやく本帰国。これからは東京(もしくは山荘がある長野)からお届けしますね。引き続きどうぞよろしくお願いします。

ちょうど梅雨時期に帰国するということで苦手な湿度を覚悟していたにも関わらず、今年の東京は遅い梅雨入りで気温もそう高くなく、ずーっと雨降りというわけでもないので、比較的快適に過ごせています。

とはいえ、雨が続くときは湿度による不調が気になります。湿度による不調はむくみや胃腸の不具合、からだのだるさ、頭痛、関節痛などが代表的なもの

からだの中に入ってしまった湿(余分な水分)を食で排出するには、利尿作用のあるものを食べて出すか、ぱっと瞬時にからだを温めるものを食べ、汗をかくことによって体表から出すか、この2つの方法があります。

今回ご紹介するスープには、利尿作用があるものとして冬瓜、瞬時にからだを温めて汗をかかせるものとしてしょうがを選びました。とろみづけの片栗粉を葛粉に変えるとさらに効果的です。

また、冬瓜の皮は冬瓜皮という生薬に加工されるほどパワーが強いものなので、スープを煮るときに一緒に煮て、出来上がりに取り出していただいても結構です。

冬瓜といえば鶏肉とあわせることが多いですよね。今回は夏バテ予防仕様にするため疲労回復により良い豚肉をチョイスしました。鶏肉だと味が淡泊で物足りなく感じる人でも豚肉団子なら食べ応えもあります。

もちろん鶏肉と合わせていただいても。鶏肉を使えば胃腸ケア仕様になります。湿度による不調が胃に来ているひとには鶏肉もおすすめですが、くずし豆腐も胃に優しいですし、肉団子も柔らかく仕上がるレシピなので、まずは豚肉で試してみてくださいね。

そして冬瓜は暑さによるイライラを鎮め、余分な水分を排出するだけでなく、必要な水分は補給し、水分代謝を整えます。豚肉と合わせて夏バテ予防にもよいスープとして、ぜひこのレシピを活用してください。

【7月のからだケアレシピ】肉団子と冬瓜のくずし豆腐スープ

材料(2人分)

・豚ひき肉……150g

【A】
・塩……ひとつまみ
・こしょう……少々
・酒……大さじ1/2
・オイスターソース……小さじ1/2
・卵……1個
・片栗粉……大さじ1

・冬瓜……小1/4個(正味250g)
・豆腐(絹)……180g

【B】
・鶏ガラスープ……2カップ
・酒……大さじ1
・しょうゆ……小さじ1/2

・片栗粉……大さじ1
・しょうがのしぼり汁……大さじ1
・万能ねぎ……適量

作り方

1. 豚肉はAの塩のみを先に加えて練ってから、Aの他の調味料を加えてよく混ぜ合わせる。


冬瓜はピーラーで皮をむき、種とワタを除いて5mm厚さの食べやすい大きさに切る。豆腐は適当な大きさに切る。

2. 鍋にBを入れて熱し、沸いたらいったん火を弱めて豚肉を小さめの一口大にスプーンでまとめて落としいれる(12~13個程度に)。

中火にして再度沸いたらアクをすくい、冬瓜を入れ、ふたをして煮る。

3. 5分ほど煮て、2の冬瓜が柔らかくなったら豆腐を加える。温まったら同量の水で溶いた片栗粉でとろみをつけ、しょうがのしぼり汁を加える。

味を見て塩味が足りなければ(鶏ガラスープの塩味次第)分量外の塩を加えて味を調え、器に盛り、小口切りした万能ねぎをふる。

ポイント

●中国では、まるごと抱きかかえるとまるで赤ちゃんを抱いているかような巨大な冬瓜がカットされて売られていますが、最近の日本の冬瓜はとっても小ぶり。それでも品種によって大きさが違うので、写真の小冬瓜より少し大きめのものが一般的かもしれません。その場合は1/8個でも多いかもしれないので、皮をむき、種とワタを除いた正味で250gを目安にしてください。

●豆腐は混ぜている間にくずれてくるので、あらかじめ小さく切っておかなくても大丈夫です。

●肉団子は手ではまとめられないくらいゆるいです。卵が分離しないようしっかりとまぜてください。

●鶏ガラスープは顆粒のものを溶いて使う場合、ブランドによって塩味の濃さが違うので、最初は少なめに入れてみてください。

●仕上げの小ねぎはしょうがと同じ作用がありますが、パクチーにも同じ働きがあります。パクチーもおいしいのでお好みで使い分けてください。作用は違いますが、黒こしょうをたっぷりと挽いてもおいしいです。