たらこと明太子の違いとは?辛さ以外に違いはある?

たらこと明太子の違いとは?辛さ以外に違いはある?

韓国と日本の辛子明太子は似て非なるもの

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韓国の伝統的な明太子はキムチなどに漬け込まれているのに対して、日本の明太子はみりんや鰹節、昆布などを用いた調味液に漬け込んで、日本人の味覚に合うように改良されています。福岡の辛子明太子メーカー「ふくや」の創業者が韓国の明太子を持ち帰り、改良を何度も重ねて現在の明太子の味を作ったと言われています。

また、そのときに商標登録をせず、いろんな人が明太子を作って販売するようになったことから明太子が福岡の名物になったそうです。タラといえば北の地で獲れるイメージですが、福岡で明太子が名物になったのにはこういった経緯があったようです。

卵の成熟具合によっても味は変わる

スケトウダラの卵は成熟過程によって呼び名が5段階に分けられており、「ガム子(未成熟)」「早真子(未成熟)」「真子(成熟)」「目付(過熟)」「水子(完熟)」で分類されます。明太子に最も適しているのは成熟状態の「真子」で、美味しく品質のいいたらこや明太子は、この「真子」が使われていることがほとんどです。反対に、あまり味のよくないものは未熟な「ガム子」を使っている可能性が高いようです。

美味しくないものに当たってしまった場合は、火を通して焼きたらこ・焼き明太子にするか、マヨネーズなどとあえて使ったりするのがおすすめです。

ちなみに、パッケージなどに書いてある「真子」「切れ子」「バラ子」は形状のことを指しています。「真子」はそのままの形のもの、「切れ子」は形がくずれていたり切れていたりするもの、「バラ子」は袋がなく粒(卵)だけのもののことです。

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