暮らし上手な人にフォーカスし、毎日のお料理がよりおいしくなる気づきや、心地よく暮らすヒントをお届けする不定期連載「おいしい暮らし」。今回はブログ「ゆる自然派ママが作る・親子の免疫力アップ健康ごはん10分レシピ」のおおたわ歩美さんに、お気に入りレシピや毎日の食事作りのアドバイス、そして、暮らしを楽しむコツを教えていただきました。
はたらく女子ごはん料理研究家から、ゆる自然派ママへ
——レシピを発信するようになったきっかけは?
「ブログが流行し始めた2005年頃、私もブログというものを使ってみたくて登録して、試しにいつも作っている料理やレシピを自分の記録用にアップしていました。そのうちに“作りましたコメント”をいただくようになって、楽しさとやりがいにつながり、新たなレシピのアイデアも湧いて毎日更新するようになりました」
——そのブログは、ご自身のライフイベントに合わせてタイトルやテーマを変更されたんですよね
「はい、残業の多かった1人暮らしOL時代は、はたらく女子ごはん料理研究家という肩書きで活動していて、ブログも「21時からでもやせるを常識に!はたらく女子のための夜遅ごはん10分レシピ」というタイトルでした。
その後、結婚して母となり、離乳食~子どもごはんも経験しました。それを活かしてママさんの献立や親子の体を丈夫にする食事のお役に立てばと、「ゆる自然派ママがつくる!親子の免疫力アップ健康ごはん10分レシピ」とブログ名を変更しました。今は、厳しい抑制はしすぎずに、楽しく健康な自然派の食生活を続けるお手伝いができればと思っています」
——レシピを考えたり、お料理をする上で大切にしていることは?
「料理は引き算と思っていて、簡単な行程とシンプルな調味料で、素材の味や栄養も活かすことを大切にしています。料理は時間がかかったり、材料や調味料が多かったり、難しかったりすると続かないので、「なるべく食材は2つまで・3ステップ以内」など簡単シンプルなレシピにすることで、日々の料理を楽しく継続することができています。
また、旬の食材には1年の中で一番栄養があり味も濃いので、おいしく作るためにも旬食材を使うようにしています。子どもの舌は正直で、旬のおいしい野菜や果物を使うと喜んで食べてくれるんですよ」
「それと、フードロス削減のため、たとえば、タラとキャベツの塩昆布炒めやキャベツと厚揚げの粒マスタード炒め、春野菜のツナ豆乳スープなどキャベツを使うレシピを3回続けるなど、1つの食材をおいしく使い切るためのレシピの工夫も紹介しています」
——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしくするコツ、準備」などアドバイスをお願いします!
「無添加で質の良い調味料を使い、味付けはあれこれ入れずにシンプルに済ませることです。見た目には、旬野菜を使って季節感を出したり、器も好きでいろいろな作家さんの作品を集めているので、彩りが足りないときはお皿で色を出したりもしています」
——器のお話が出たので、お好きな器や作家さんといえば?
「登場率が高いのは、白山陶器のデザイナー故・森正洋さんの器です。形や色がシンプルでかわいらしく、とくに平茶碗は、同じ形でも模様が数多くあってコレクションしているくらい気に入っています。平らなお茶碗なので、ごはんの他にも主菜や副菜を入れても映えるので重宝しますよ。青山にある白山陶器の直営店で買うことが多いです。
地元の栃木、益子焼の折越窯さんも好きで、センス良く素敵な作家ご夫婦とは親しくさせていただいてます」
おおたわ歩美さんが選ぶMy Best レシピはこれ!
配信: フーディストノート