4歳は心身ともに成長する時期!しっかりと理解して成長をサポートしよう

第12回 4歳の成長や生活情報をお届け
我が子も気づけば4歳。子供の成長は嬉しいものですよね。ただ、我が子がこの先どんな成長をするのか心配になることもあるのではないでしょうか。心身ともに大きく成長する4歳について詳しく知ることで、適切なサポートが出来るようになりましょう。

4歳は、心も身体も大きく成長します。しっかりと受け答えができるようになり、活発に動き回る時期です。一方で育児に関しては、「4歳の壁」という言葉があるように、子どもの急成長に苦戦する時期でもあります。ただし急な成長にとまどっているのは子供も同じ。まずはママがしっかりと4歳のことを理解して、これからの成長をサポートしてあげてくださいね。

4歳児の身体ってどんな感じ?

まずは、4歳の身体から見ていきましょう。4歳は身長が伸びる一方で、体重はあまり増える時期ではありません。4歳の身体を理解して、異変に気づけるようにしてくださいね。

身体の特徴

生まれたときは頭が大きかった赤ちゃんも、気づけば4歳。身長が伸びて筋肉が付き、バランスの取れた体型になってきます。体力がついてくることで、お昼寝をしなくても1日過ごせたり、行動範囲が広がったりと、行動に変化が現れる時期です。徐々にですが、病気に罹ることも少なくなってきます。また、スキップができるようになったり、ジャングルジムに登れるような身体能力が身につく、ハサミで紙を切るといった手先が器用になるのもこの頃です。

身長

4歳の男の子の平均身長は100.2cm、女の子は平均99.5cmです。4歳は身長が大きく伸びる時期で、1年で平均6cm〜7cmも成長します。5歳になる頃には4歳から10cm近く身長が伸びる子も珍しくありません。ただ、もし極端に身長が低い場合は成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気の可能性がありますので、気になる場合は病院に連れて行ってみてあげてください。子どもの成長を見守る意味でも、身長の記録をつけておくのがおすすめです。

体重

4歳の平均体重は、男の子で16.6kg、女の子で16.3kgとなっています。身長に比べて体重は大きくは伸びず、1年で1kg増加程度です。もし、体重が極端に増減する場合は食生活の乱れや病気の可能性があります。身長と一緒に記録をつけておくと良いでしょう。

4歳は心と脳が大きく成長する時期!

4歳は、身体とともに心も大きく成長する時期です。これまでの自分中心だった意識から、他人や過去、未来についても考えられるようになってきます。それに伴って、話の内容も変わってきます。

自分と他者の判別がつくようになる

4歳になると、幼稚園や保育園に入る子どもが多くなります。そのため、同じ年齢の子どもと接することも多くなる時期です。4歳は、自分と他人の区別がつくようになります。これまでの自分中心の生活から、自分以外の存在も意識した生活に変わってきます。
・動物のお世話をする
・小さい子の面倒をみる
・我慢をする
などが出来るようになります。この時期に同じ年齢の子どもたちと接することで、社会性が育まれます。ただし外で我慢する分、家では甘えられる親に対してわがままになることもあります。家で甘えたくなるのは、外でたくさん学んでいる証拠です。適当にあしらわずに、愛情を持って接してあげてくださいね。

相手のことを考えられるようになる

自分と他人の区別がつくようになると、相手の気持を考えることが出来るようになり、相手は自分と違う気持ちを持っていることを理解するようになります。相手の気持ちがわかれば、謝ることも出来ますよね。この時期は、「ごめんなさい」がちゃんと言えるようになるというのも特徴の一つです。

時間の感覚がつくようになる

4歳は、他人との区別に加えて、時間の感覚も身につく時期です。「今」しか理解できなかった状態から、「過去」「未来」について考えられるようになります。「今度◯◯したい」「ここ前来たよね」など、過去や未来について話す場面も出てきます。「以前こうだったから明日もこうだろう」と考えたり、過去のことを「覚え、思い出し、言葉に出す」が出来たりするようになる時期です。ただし、まだ混乱して過去と未来が混在することもあります。そんなときは、話を遮って間違いを正す前に、しっかりと話を聞いてあげましょう。

話せることが増える

語彙力がつき、様々な会話をするようになります。面白いと思った言葉を真似するようになり、時には汚い言葉を使うこともあります。4歳はまだ、良い言葉と悪い言葉の区別がついていないのです。また、物事の因果関係を理解できるようになり、怒られると「だって◯◯だもん」と言うようになります。

友達が出来る

4歳になって幼稚園や保育園に行くことで、友だちと遊ぶことを覚えます。まずは友だちと遊んで楽しいと思ってもらえることが大切です。ただし、友達を叩いてしまうなど、トラブルを起こしてしまうこともあります。そんなときは、なぜやってはいけないのか教えてあげたり、なぜそのようなことをしてしまったのか聞いてあげたりしてください。逆に叩かれてしまった場合は、叩かれた状況を聞いてあげましょう。必要なら先生に報告して、環境を整えてあげてください。

子ども自身も変化にとまどっている

4歳は、これだけたくさんの変化をする時期です。ママだけでなく、子ども自身もその変化に対応できないことがあります。とまどいから赤ちゃん返りをしているように見えることもありますが、それは変化を受け入れようとしている証です。頭ごなしに怒るのではなく、優しく包み込んであげてください。

4歳児が心身ともに成長するために

子どもが心身ともに成長するためには、環境を整えてあげることが大切です。生活習慣や習い事など、ママの視点から成長をサポートしてあげましょう。

生活習慣を整えよう

4歳児の生活習慣で大切なのは、バランスの良い食事、規則正しい睡眠、他の人への挨拶などです。1つひとつについて詳しく紹介します。

食事

4歳になると活動量が増えてくるので、多くのエネルギーを必要とするようになります。一方で好き嫌いが際立つ子もいます。好きなものだけ食べようとしたり、他のことに集中して食事が進まなかったりする場合は、たとえば下記をトライしてみましょう。
・苦手なものを食べたら褒めること
・食事に集中する環境を作ること
・おやつを工夫すること

食事のルールなど、食べ方の基本についてもこのとき教えてあげると、早い段階でこれらの習慣を身につけることが出来ます。

睡眠時間

4歳は11〜12時間の睡眠時間が必要と言われています。成長ホルモンは21〜23時の間に最も分泌されると言われているので、21時頃までには眠りにつくのが理想です。もし、夜に寝るのが遅い子は、朝起きるのを早くすると効果的です。

挨拶

関わる人が増えると、社会的なルールを知ることも必要になります。幼稚園の先生に挨拶をするなど、基本的なことを教えてあげましょう。挨拶が出来たら褒めてあげてくださいね。恥ずかしがってなかなか挨拶をしない子もいますが、一度褒めてあげれば、次は褒められたくて挨拶をするようになりますよ。

習い事を検討してみよう

4歳は、習い事を始める子どもが多い時期です。興味があることにトライさせてあげることで、達成感や自信を感じることが出来ます。もちろん何か習わせなければならないわけではありませんが、習い事を通してさまざまな世界に触れることで、個性を伸ばすことにつながるでしょう。

こんな習い事がおすすめ!

体を使った習い事には例えば水泳があります。水泳は基礎体力がつくスポーツですので、活動量が増えるこの時期にはピッタリの習い事です。また、最近は英語を習う子も多いです。ただ覚えるのではなく、英語は楽しいものだと感じてもらうことが大切ですよ。そろばんや習字なども、定番の習い事です。大切なのは、子どもが興味のあることをやらせてあげることです。もちろん送り迎えが必要になりますので、何を習わせてあげるかはママや旦那さんの生活リズムを考えて決めましょう。金銭的な負担もありますので、経済状況もしっかり確認してくださいね。

ママはこんなことで悩んでいる!

ここまで4歳の子どもについてまとめてきましたが、ここではママのお悩みについてまとめました。ママにはたくさんの悩みがありますよね。先輩ママたちも通ってきた道を知ることで、自分の子育てに活かしてみてください。

よくあるお悩みパターン

まずはよくあるお悩みパターンから見ていきましょう。

おむつが取れない

なかなかオムツが取れないという悩みを持っているママも多いのではないでしょうか。4歳はまだまだ成長にばらつきがある時期。焦らずに、子どものペースに合わせていきましょう。オムツがとれるのが遅くなった分、普通のパンツでの失敗が少なくなるというメリットもあります。

口答えされる

反抗期に入ると、口答えなど、言葉を使った反抗をするようになります。そんなときは、適当な返事や嘘でごまかすのではなく、「どうして嫌なの?」と理由を聞いてあげることが大切です。言葉遣いが大人びていても、まだまだ4歳。ママが丁寧に接してあげることが大事なのです。一方で叫んだり暴れたりして反抗するときは、言葉で伝えても聞いてもらえないことがあります。そうなったら、落ち着くまで待ってあげることが大切です。体力と忍耐がいることですが、親が怒ってしまっては逆効果です。根気よく待ってあげましょう。

しつけが難しい

しつけが難しいと感じる人も多いと思います。特に4歳は自分の主張をできるようになってきていますから、嫌なことは言葉巧みに逃れようとします。そんなときは、一呼吸置いて冷静に対応してあげましょう。子どもの頃に言われたことは、大きくなっても覚えているものです。しつけの一環として、家のルールを決めるのも効果的です。例えば「ゲームは1日30分まで」など。ここで大切なのは、ルールは守り続けることです。ルールを守れたら褒めてあげることで、「悪い行動を叱る」から「良い行動を褒める」に変えてあげます。褒めてあげることで自己肯定感が養われ、自信を持つことにもつながりますよ。3歳児神話と呼ばれる、「母親は3歳までは育児に専念しなければ子どもに悪影響を及ぼす」という説がありますが、これは合理的根拠がないとして否定されています。もし共働きなどで一緒にいる時間が少なくなってしまうときはご両親に相談するなどして工夫してみてください。

子どもとの接し方はどうすればいい?

子どもとの接し方について悩んでいるママも多いですよね。成長する姿を見るのは嬉しいですが、時にはイライラしてちょっと強く言ってしまい、あとで後悔することもあるのではないでしょうか。

怒る前に一呼吸

言葉が巧みになり、親がイライラするようなことをしたり言ったりするようになります。そうなっても、感情的に怒るのではなく、一呼吸置いて対応してあげましょう。一方的に怒られると、子どもは萎縮してしまいます。

話はしっかり聞いてあげる

忙しいかもしれませんが、話は聞いてあげるようにしましょう。話を遮られたり聞き流されたりすると、子どもは「受け入れられていない」と感じてしまいます。

自分でやろうとする気持ちを尊重する

4歳は自分で色々なことをやりたくなる時期です。上手くいかなくて泣いてしまうこともありますが、まずは「自分でやろうとした気持ち」を褒めてあげてください。そうすれば、次も頑張ろうと思ってくれます。頭ごなしに叱ってしまうと、怒られたくない気持ちで嘘をついてしまうようになります。結果ではなく気持ちを評価してあげてください。

ポジティブな言い回しをする

親の思考スタイルは子どもにも少なからず影響します。ネガティブ発言が多いと、子どももマイナス思考になってしまうことがあります。言い回しを少し変えて、ポジティブ発言をするだけでも効果的です。普段から子どもに見られていることを意識してみてください。

プレゼントは何をあげればいい?

最後に、プレゼントについてまとめました。4歳になった我が子に、何をあげようか悩んでいるママもいるのではないでしょうか。子どもが喜び、なおかつ成長も出来るようなプレゼントがおすすめですよ。

自転車

4歳になると、難しい動きができるようになります。多くの子どもが自転車の練習をしだすのがこの時期です。もし自転車が難しければ、ストライダーというペダルのない自転車のような乗り物もあります。子どもの成長に合わせて、検討してみてください。

知育玩具

子どもの成長が刺激される、知育玩具もプレゼントとして人気です。中には大人もついのめり込んでしまうような知育玩具もありますので、家族みんなで盛り上がれるおもちゃを選ぶと、スキンシップも増えて楽しい時間を過ごすことが出来ます。

絵本

絵本は、心の成長を促してくれます。ママが心をこめて読んであげれば、物語にのめり込むこと間違いなし。様々な工夫をこらした仕掛けがある絵本もたくさんあるので、本屋さんに行って子どもと一緒に選んでみてもいいかもしれませんね。