新連載『イタリアマンマのおうちごはん』はじめます!
Ciao!!
はじめまして、料理家でイタリア料理教室 Cucina Italiana Via Frua 主宰の緒方美智子(@michiko_ogata_viafrua)です。
今月から、新連載『イタリアマンマのおうちごはん』を担当させていただきます。
私はイタリアのミラノで6年暮らし、各地のマンマやシェフの味を学びました。
イタリアの食卓では、マンマの作ったおうちごはんとワインが楽しい会話を弾ませてくれます。そして、子供から大人、シェフまでが口をそろえて言うのが……
「マンマの料理は世界一」!
そう、イタリアではおうちごはんが一番なのです。
日本人は、イタリアンが大好きですよね。イタリアに旅行に行ったことがあるという方も多いと思いますが、実は本場のイタリア料理については意外と知らないという方も多いんです。例えば、多くの方が抱いているパスタやピザのイメージは、意外とアメリカからのものだったり。
だからこそ、このコラムでは本場イタリアの味をおうちで手軽に楽しめるようなレシピと、イタリアの食文化についてご紹介していけたらなと思っています。
コロナ禍で海外に行くことが叶わない今こそ、海外のおいしいごはんをおうちで楽しみたいという方も増えてきているので、イタリアのマンマが作るおいしい家庭料理のレシピを提案させていただきます!
本場イタリアのごはんをおうちで手軽に楽しみましょう! どうぞよろしくお願いいたします。
夏のテーブルはトマトのブルスケッタから
家庭で簡単に作れる定番のひと品である「ブルスケッタ」。
ランチやおやつ、アペリティーボからディナーまで、いつでもどこでも食べられるトマトのブルスケッタは、小さいな子どもから大人までみんなが大好き。イタリアでは特にトマトがおいしい夏の時季にはかかせない、おうちごはんのひと品です。
作り方は簡単ですが、何げに奥が深いのがブルスケッタ。本場のブルスケッタは、びちゃっとしていたらアウトなので、今回はちょっとしたコツで水っぽくならず、おいしく食べれるブルスケッタの作り方をご紹介します。
「Bruschetta(ブルスケッタ)」は、元々はイタリア中部の郷土料理で「炭火で炙った、焦げる」などという意味のローマの方言「Bruscare(ブルスカーレ)」が由来となっています。
なので、必ずパンは焼きましょう。少し焦げ目が付くぐらい焼いた方が香ばしくておいしいです。
そして、トマトは熟して柔らかいものよりも、少し皮が硬めで赤くて味の濃いトマトを選ぶと味がぼけません。例えば、アイコ、優糖星、イタリアンロケット、アメーラトマトやフルーツトマト……などがおすすめです。
【レシピ】トマトのブルスケッタ
材料(2~4人分)
・パン(バケット、チャバッテ、パテドカンパーニュなど)……4切れ
・ミニトマト若しくはアメーラトマト……200~250g
・にんにく……ひとかけ
・エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル……大さじ4
【A】
・エキストラヴァージンオリーブオイル……大さじ2
・塩……小さじ1/4~1/3
・オレガノ……小さじ1
・バジル……7~8枚
・粗挽き黒胡椒……少々
作り方
1. パンを1.5cmほどの厚さに4枚スライスする。1枚ごとに大さじ1のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルをかけて片面に焦げ目が付くまでフライパンで焼く。裏面はさっと焼くだけでよい。
2. トマトを洗いヘタを取り、大きさによるが1/4〜1/8にカットしボウルに入れる。
3. 包丁の背で潰したにんにくとAを2に合わせる。更に手でちぎったバジルを加える。
4. 1のパンに3のトマトを盛る。この時、少し山盛りに盛った方がおいしそうに見えます。最後にバジルの葉(分量外)を飾り、お好みでエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを少しかけて、軽く塩、胡椒したら完成です。
配信: おうちごはん