おうちで作れるパンレシピをご紹介いただくあいりおーさんのフーディストノート公式連載。今回は後入れクリームたっぷりの「生・ふわふわクリームパン」の作り方を教えていただきます。カスタードクリームと生クリームを合わせたディプロマットクリームというミルキーなクリームがたっぷり入ったパンで、まるでシュークリームを食べているかのようなおやつパンなんだそうですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね!
みなさんこんにちは、あいりおーです。
最近目にする「冷やしクリームパン」。とってもおいしそうですよね。でも、パンは冷蔵庫で冷やすとでんぷんが劣化して固くなったり、ちょっと味が落ちちゃうんです。
無添加のおうちパンでは無理に冷やさず、食べる直前に冷えたクリームを入れるスタイルにすれば、おいしさそのままに食べられるな~と思って作りました。
全部クリームパンにすると飽きちゃうので、8個中4個はクリームパン、残り4個はシンプルな丸パンにしました。お好みでサンドイッチにしてもおいしいです。全部クリームパンにしたい場合はクリームの材料を2倍にしてくださいね。
それではレシピをご紹介します。
「生・ふわふわクリームパン」レシピ
材料(8個分)
パン生地
a強力粉…200g
a砂糖…20g
a塩…3.6g
aインスタントドライイースト…3g
b牛乳…80g
b水…65g
c無塩バター…20g
クリーム4個分
・卵黄…1個(18~20g)
・グラニュー糖…20g
・薄力粉…7g
・牛乳…100g
・あればバニラペースト…2g
・無塩バター…10g
・生クリーム…40g
下準備
・aの粉類はホームベーカリーの場合はパンケースに、手ごねの場合は同じボウルに入れて混ぜ合わせておく
・bの水と牛乳は合わせておく。ホームベーカリーの場合は夏は10℃くらい、冬は人肌に温める。手ごねの場合は夏は20℃程度に、冬は人肌に
・cの無塩バターを室温に出しておく
・オーブンは焼成10分前には10℃高めの160℃で予熱を開始する
作り方
クリーム作り1
1. ボウルに卵黄を入れ、ホイッパーで溶きほぐす。ほぐしたらグラニュー糖を加えすぐに混ぜ合わせる。続いて薄力粉も加え、ホイッパーで混ぜ合わせる。
※卵黄とグラニュー糖を混ぜずに放置すると卵黄が固まるのですぐに混ぜてくださいね
2. 鍋に牛乳を入れ中火程度で加熱し、まわりがふつふつとしてきたら(50℃程度)火を止めて1のボウルに注ぎ、バニラペーストも加えホイッパーで混ぜ合わせる。
3. 2を茶こしで濾す。
4. 3に無塩バターを加え中火にかけ、シリコンホイッパーがあればホイッパーで、なければゴムベラで絶えず混ぜ続ける。
5. 液体状だったカスタードにだんだんとろみがついて手に抵抗を感じ重くなる。さらに加熱が進み重く感じたクリームが抵抗なく軽くなったら火を消す。
6. 加熱し終わったカスタードをボウルに入れ、ラップを密着させる。その上に保冷剤、底は氷水を張ったボウルに重ね急冷する。
こね~1次発酵~分割
1. バター以外のパン生地の材料をホームベーカリーやこね機にセットし、スイッチオン。
2. 10分後バターを入れ、さらに10分こねる。
3. こねあがったらボウルに入れてラップをふんわりかぶせて30℃に設定したオーブンや発酵器で生地が2倍~2.5倍になるまで1次発酵する。
4. 1次発酵が終了した生地を8分割し、ガス抜きをして丸め直す。この後に伸ばしたり形を作る必要がないのでこのまま2次発酵へ移る。
※ホームベーカリーやこね機を持ってない方は、こちらの手ごねを参照してくださいね。→ ★
2次発酵
1. オーブンシートを敷いた天板に成形した生地をのせ、35℃に設定したオーブンや発酵器で一回り大きくなるまで2次発酵させる。
2. 予熱時間になったら部屋の暖かいところに移し、2次発酵の続きをする。移したあとは乾燥しないようにポリ袋のシートをかぶせて乾燥させないように気をつける。
※生地が乾燥しないように庫内に霧吹きをしておくと、乾燥を防げます。冬ならお湯をトレーに入れて一緒に入れておくとよいです。
仕上げ&焼成
2次発酵が終了した生地に分量外の強力粉をふって、160℃で予熱したオーブンを150℃に下げて12分程度焼成する。焼きあがったらケーキクーラーの上で粗熱を取る。
※この時、2段焼きできるオーブンなら上段にも天板を入れると焼き色がつきにくく白く焼けます。
クリーム作り2
1. ボウルに生クリームを入れ、氷水で冷やしながらハンドミキサーで写真のようにすくうと角が立つ程度に泡立てる。
2. クリーム作り1で作って冷やしておいたカスタードをゴムベラでほぐす。
3. 1の生クリームと2のカスタードをゴムベラで合わせる。
※この時ハンドミキサーは使わないようにしてください。混ぜにくいですが、ゴムベラで丁寧に合わせます。ホイッパーやハンドミキサーを使うと泡立てた軽い生クリームの気泡が消えて重たくなるのでゴムベラがおすすめです。多少混ざってなくても濃いカスタード部分と軽い生クリームの違う食感を楽しむのもありです。
4. あればシュークリーム口金を付けた丈夫な絞り袋に入れる。シュークリーム口金がない場合はパンの周囲を切らないようにポケット状にナイフで内部を切る。
クリーム入れ
シュークリーム口金をパン生地の奥深くに突き刺し、クリームを40g程度ずつ詰める。
※クリームがどのくらい入ったかわかりにくいのでスケールにクリーム詰める前のパンをのせて、クリーム入れ後に量るのがおすすめです。絞り出しても意外と入っていないことが多いです。
クリームを詰めるのが面倒という方は、ジャムみたいにちぎったパンにつけながらでもおいしくいただけます。
至福のクリームパンぜひお試しくださいね。
配信: フーディストノート