煮物や炒め物などにも大活躍するしいたけは、栄養価が高く旨みも多いので、献立に積極的に取り入れたい食材のひとつです。その一方で傷みやすい性質もあるため、長期間保存するなら冷凍保存がおすすめです。この記事では具体的な保存方法や保存可能な期間について、管理栄養士が解説します。
しいたけは冷凍保存がおすすめ!
しいたけを買ったまま、冷蔵庫のなかで傷んでしまった…なんて経験はありませんか?すぐに使用しない分のしいたけは、冷凍保存するのがおすすめです。冷凍することで長期保存が可能になる上、生しいたけよりも冷凍しいたけを加熱調理した場合の方が、うまみ成分が増加したという研究結果もあります。また、冷凍することでしいたけの細胞壁が破壊されるため、調理した際に味がしみこみやすくなります。
冷凍してもしいたけの食感は変わることなく、冷凍後は解凍なしで料理に使用できるので、使いやすいのもおすすめするポイントです。
※参考:甲山恵美・青柳康夫(女子栄養大学)「キノコは冷凍に適しているか」、財団法人日本きのこセンター菌蕈研究所研究報告「冷凍シイタケの食味および各種成分含量」
しいたけの冷凍保存方法(保存期間:約1ヶ月)
それでは、しいたけの冷凍保存の仕方を解説します。
準備するもの
・冷凍用保存袋
・ラップ
手順
1. かさと軸を切り、軸についている石づきを取り除く
2. 使用する料理が決まっている場合は、かさと軸を料理に合わせて切っておく。かさはそのまま冷凍用保存袋へ入れ、軸はあとで取り出しやすいようにラップにくるんでから保存袋に入れて冷凍する
冷凍庫から出して常温に1~2分置いておけば包丁が入るようになりますが、薄く切ったり細かくしたりする場合は、冷凍する前に切っておきましょう。
保存する際に水洗いするのはNG
しいたけは水分や湿気に弱いため、保存する際に水で洗ってしまうと痛みの原因になります。また、しいたけは水で洗うことで旨み成分や栄養素も水に流れてしまうため、おすすめしません。汚れが気になるときは、キッチンペーパーや布巾でふき取るようにしましょう。
配信: トクバイニュース