覚えておきたい!停電時にできる冷蔵庫の保冷対策
備えていたとしても、実際に停電になったら不安が残る…。そんな方に、長時間停電しても冷蔵室や冷凍室の機能を低下させない、とっておきの保冷対策を3つ紹介します。
【停電時の対策1】保冷剤や冷凍食品で冷蔵室の温度上昇を防ぐ
予期せぬ停電が起こったときは、保冷剤や、これから食べる冷凍食品、凍らせた冷蔵冷凍兼用ペットボトルなどを、冷蔵室の一番上の棚に移し替えるといいでしょう。冷気が上から降りてきて冷蔵室内に行き渡るため、わずかでも温度上昇を抑えることができます。
ただし、移し替えるために冷凍室を開けている時間が長くなると、季節によっては冷凍しているものが急激に溶けはじめるので十分に気をつけましょう。普段から、冷凍室に保冷剤や冷凍食品を多めに入れておくことが大切です。
なお、冷蔵庫の中のものが溶けて水滴が染み出すおそれがあるので、床が濡れないように新聞紙を敷いたり、雑巾を用意するなどしておきましょう。
【停電時の対策2】ドアの開閉をしないよう徹底する
冷蔵庫は、停電で電源を失っても、ドアを開けなければ2~3時間程度は冷えが保たれるので、ドアを不必要に開閉しないことがポイントです。何度もドアを開けたりしないよう、家族に徹底しておくことが大切です。
また、冷蔵庫のドアパッキンが劣化していると、そこから庫内の冷気が外へ逃げていき、温度上昇を招くことになります。ドアパッキンの劣化を確かめるには、冷蔵庫のドアを閉めた状態で、ドアの隙間にハガキや名刺を差し込んでみてください。ハガキが入りにくいようなら、パッキンに問題はありません。わりと簡単に差し込めるとか、差し込んでもスルッと落ちるようなら、パッキンの劣化が考えられるので、早めに取り替えるようにしましょう。
【停電時の対策3】傷みやすいものから食べる
停電が3時間ほど続くと、冷蔵庫内の温度がゆるやかに上昇するため、中の食材がだんだん傷んできます。停電が長くなってきたら、肉や魚などの生鮮食品や乳製品は冷蔵庫から取り出し、すぐに食べるか、火が使える環境であれば、早めに調理するようにします。
野菜やくだものは、冬場であれば外に出しておいても問題ありませんが、野菜は新聞紙で1つずつ厚めに包み、蓋付きの発泡スチロールの箱や空き箱にいれて、雨に当たらない場所で、できるだけ風通しのよい日陰に置くようにしましょう。
まとめ
大地震が発生した際、キッチンで起こるトラブルとしては、停電のほかに家電の転倒も考えられます。地震の揺れで冷蔵庫が倒れるだけでなく、電子レンジや炊飯器が台から落ちたりすることがあります。キッチン家電は、メーカー推奨の転倒防止具や、必要に応じて耐震マット、すべりどめシートなどで固定するといいでしょう。
突然の災害トラブルに見舞われたとき、あせらず冷静に対処することが大切です。停電などの非常時に考えられる影響範囲を予想し、そうした時に備えた冷蔵庫の使い方や、停電時の対策などの準備をしておきましょう。
「ライター/PHPくらしラク~る♪編集部」
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