岐阜県の郷土料理、「鶏ちゃん(けいちゃん)」をご存知ですか?
「鶏ちゃん焼き」とも呼ばれ、味噌や醤油がベースのタレに漬け込んだ鶏肉を、キャベツやニラなどの野菜と一緒に炒めた料理です。
ニンニクが効いた甘辛い味付けで、ご飯が進むボリューム満点の一品!
この記事では、鶏ちゃんの特徴やレシピを紹介します。今晩のおかずを悩んでいる方はぜひ最後まで読んでくださいね。
鶏ちゃんってどんな料理?
鶏ちゃんの発祥や特徴を紹介します。
鶏ちゃんは65年以上の歴史がある
鶏ちゃんは、1950年頃から岐阜県奥美濃・下呂地方周辺で食べられている郷土料理です。
昔の下呂地方では各家庭で鶏を飼育しており、卵を産まなくなった鶏(廃鶏)を食していました。その後、さらに養鶏が盛んになり、廃鶏を有効活用しようと精肉店で下味の付いた鶏肉を販売するようになったのが、鶏ちゃん誕生のきっかけだといわれています。
ニンニクと味噌の香りが食欲をそそる
鶏ちゃんは、味噌やすりおろしニンニク、みりんなどを調合したタレに一口大にカットした鶏肉を漬け込み味を馴染ませます。
味付けは飲食店や地域によって異なり、味噌ベースの他にも醤油ベース、塩ベースなども存在し、家庭の数だけ味があるといわれています。
味噌ベースの場合、岐阜県郡上(ぐじょう)地方の郡上味噌という辛口の味噌を使うことが多いようです。家庭で作る場合はお好みの味噌を使って作ってください。
熱々の鉄板に乗せて
飲食店の多くで、鶏ちゃんは鉄板に乗った状態で提供されます。鉄板で焼かれることで香ばしさが加わりさらに食欲をそそられるでしょう。
ご家庭で作る場合は、ホットプレートやスキレットで作ってもいいですね。
鶏ちゃん焼きのレシピ
最もスタンダードな味噌ベースの鶏ちゃんのレシピを紹介します。
材料(2人分)
- 鶏もも肉 200g
- キャベツ 1/6個
- 玉ねぎ 1/2個
- ニラ 1/2束
- ごま油 大さじ1
<漬けダレ>
- 味噌 大さじ1と1/2
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ2
- ニンニク(すりおろし) 1片分
- しょうが(すりおろし) 小さじ1
作り方
1鶏肉の皮目にフォークで数ヶ所穴をあけ、一口大にカットします。
2ボウルに<漬けダレ>の材料を入れてよく混ぜ合わせます。
3鶏肉を2に入れて揉み込みます。
4ラップをぴっちりとかぶせて冷蔵庫に入れ、3時間ほど漬け込みます。
5キャベツはざく切り、ニラは4cmにカット、玉ねぎはくし形切りにします。
6フライパンにごま油を入れて、弱火で熱します。
7鶏肉を漬けダレごとフライパンに入れて、じっくりと火を通します。
8鶏肉に火が通ったら強めの中火にして、野菜を入れます。
9野菜がしんなりしたら完成です。
配信: hitotema