熊本の郷土菓子「いきなり団子」とは?
小麦粉を練って伸ばした生地で、厚さ1センチ位の輪切りにしたさつまいもと粒あんを包んだものを蒸した、昔ながらの素朴な風味の熊本の郷土菓子です。
ほくほくのさつまいもと粒あん、ほんのり塩を感じるもちもち食感の生地。和菓子やさんから漂ってくるおいしい香りとほかほかの湯気につられて、お小遣いでよく買っていた私にとってなつかしいおやつ「いきなり団子」。
最近では物産展などでも見かけるようになり、熊本からお取り寄せされている方もいらっしゃるのでは?
熊本市観光ガイドのホームページでは、いきなり団子の名前の由来や熊本市内で販売しているお店について詳しく紹介されています。各店のいきなり団子を一つずつクリックして、お気に入りをみつけてみてくださいね。
いきなり団子のおいしい楽しみ方
さつまいもと粒あんで
輪切りにしたさつまいもに粒あんをのせて、白玉粉と薄力粉で作った団子で包んで蒸し器へ。
「おいもの味をダイレクトに感じますので、とにかく甘くておいしいおいもを選ぶのがポイントです。さつまいもは細い位でちょうどいい大きさになりますよ。そして少し厚めにカットするのがおすすめです‼︎」と@maeda7092さん。
蒸したてはもちろん、時間が経ってもモチモチだそうです。
材料
【A】
・白玉粉……200g
・薄力粉……180g
・塩……少々
・水……300ml
・さつまいも……適量
・あんこ……適量
作り方
1. さつまいもを輪切りして水に浸す。さつまいもの水分を拭き取り、その上にあんこをのせてセットしておく。
2. Aを混ぜ合わせよく捏ね、1のさつまいもとあんこを包む。
3. クッキングシートの上にそれぞれ置き、蒸し器で約20分蒸してできあがり。
※クッキングシートは正方形にカットして、団子1つに1枚使用してください。
※蒸し上がってからもクッキングシートはそのまましておいて(くっついてしまうので)、食べる時にはがしてください。
レシピ出典:Instagram(@maeda7092)
焼きいもを使って
今日は、いきなり団子が「短時間で作れる」団子、という意味だということを知った記念日。
(いきなりおいもが飛び出してくる団子だと思っていた)
@maotomatさんは、スーパーの焼きいもと既製品のあんこを使っていきなり団子作り。
「さつまいもをかなり大きくゴロッと入れたレシピです。もう少し薄いものを入れてもOK。お好みであんこの量を増やしてみてください!」
できあがりまでの工程も紹介されていますので、画像をスワイプしてご覧ください。
材料(4個分)
・焼きいも……1本(250g程度)
・あんこ……大さじ4
【A】
・白玉粉……60g
・小麦粉……40g
・塩……少々
作り方
1. 焼き芋は皮を剥いて太さがしっかりある部分を50g程度になるように輪切りにしたら、あんこを大さじ1ずつ芋の上にくっつけるようにのせる。
2. ボウルにAと水40ml(分量外)を入れて白玉粉の粒が粉々になるように潰しながら混ぜたら、さらに水を40ml(分量外)加えて生地がまとまりなめらかになるまでこねたら、30分以上寝かせて4等分する。
3. 2の生地を手のひらで薄く伸ばし、あんこが下になるように焼き芋を真ん中に置いたら包む。
4. 蒸し器にとじ目が下になるように並べたら20分蒸す。
レシピ出典:Instagram(@maotomat)
数種のおいもを使って
いきなり団子にはまっているという、アメリカ在住の@fufufumifumikoさん。
「手前から、オーガニック金時芋、紫芋、オーガニックのさつまいも、紫芋です。同じ紫芋でも濃い色、薄い色があります。前回はきび砂糖、今回は上白糖を使いました。まさか日本を離れた場所でいきなり団子が食べられるなんて、感動です。おいしくて蒸したてを多分4つは食べたかも」
彩りもきれいでおいしそうないきなり団子は、@ayu.373 さんに教えていただいたレシピで作られたそうです。
材料
・粒あん……200g位
・さつまいも……適量
※今回のは細くて、2本で300g位でした。
・白玉粉……50g
・薄力粉……150g
・ぬるま湯(人肌程度)……120〜130ml
・砂糖……今回はキビ糖小さじ2
・塩……小さじ1
・サラダ油……大さじ1/2
作り方
1. さつまいもは厚さ1.5〜2.0cmの輪切りにして、塩水にさっとさらす。
2. 白玉粉をボウルに入れて、ぬるま湯を半分位入れてねる。だまがなくなったら、薄力粉と砂糖と塩と残りのぬるま湯を少しずつ入れてまとまってきたら、サラダ油を入れて捏ねる。ラップをかけて1~2時間位寝かせる。
3. 2の生地(適量)を薄く伸ばし、1のさつまいもにあんこをのせたものを包んで、さつまいもに火が入るまで蒸し器で蒸す。
レシピ出典:Instagram(@ayu.373)
栗の渋皮煮を使って
黒糖で煮た栗の渋皮煮を生地に練り込んで、さつまいもにまとわせて。
「昔ながらの作り方ですと、ざく切りにした生のさつまいもに、小麦粉と塩、お茶の葉(出がらし)、ぬるま湯で作った生地をかぶせていくそうです。私は少し変えて、生地に栗の渋皮煮の崩れたものを練り込んで甘めの生地を作り、さつまいもも一度ふかしました!」
@moccomocco2019さんのように、いきなり団子の生地をアレンジするアイデアもいいですね。
いきなり団子風のおやき
米粉で作った生地で蒸したさつまいもとあんこを包んで、いきなり団子風のおやきに。
「この生地は、餃子の皮のように伸ばすことができないので、全体を包みこめる大きさまで母指球(親指の付け根の膨らんだところ)を使って圧し拡げ、裏になる方をたたんで包むのがコツです」と@noko3807さん。
小麦粉のものより米粉の生地はモチモチしているとのこと。焼きたてあつあつを食べてみたいな。
材料(10個分)
【A】
・米粉……100g
・砂糖……10g
・塩……ふたつまみ
・ぬるま湯……120ml
・あんこ……適量
・蒸したさつまいも……10切れ
※レンジ加熱でも可
作り方
1. Aを合わせ、コーンポタージュくらいのトロミの状態で、蒸気が抜けないようラップをしっかりして、3分くらい電子レンジにかける。途中で一度混ぜる。
2. 火が通ったら濡れふきんにとり、滑らかになるまでもむ。打ち粉(片栗粉)をして10等分し、手のひらでのばしてあんこといもをのせ、寄せてとじる。
3. フライパンに薄く油をひき、焦げめがつくまで焼く。
レシピ出典:Instagram(@noko3807)
焼きいきなり団子
@hasamu.hasamuさんは、ホットサンドメーカーを使っていきなり団子作り。
「本来なら蒸すところを焼いて仕上げるため、生地はベタベタするくらい水分たっぷり、さつまいもは生ではなく焼きいもなど加熱したもの」で作るのがポイント!
画像をスワイプすると、できあがりまでの工程が紹介されています。挟んで焼くだけで手軽に作れるのもうれしいですね。
揚げいきなり団子
熊本のいきなり団子専門店「肥後屋」さんの裏レシピ、揚げいきなり団子。
冷凍のまま
低温の油(160℃)で約5分
表面がキツネ色になったら
できあがり!
「いきなり団子とは輪切りにしたさつまいもとあんこを小麦粉の生地で包んで蒸した熊本の特産品です。弊社ではさつまいも、あんこ、さつまいもの3層構造にすることで見た目の断面の美しさを実現しております(肥後屋 木山さん)」
揚げたいきなり団子、まだ食べたことがないので味も食感も気になります。
当社では基本7回折って包みます
(動画は既に1回折った状態でスタートしてます)
肥後屋さんの投稿では、いきなり団子の包み方について動画で紹介されています。
華麗な職人技、ぜひじっくりご覧ください!
配信: おうちごはん