【からだケアレシピ】風邪のひき始めに!「鶏団子と焼きねぎのスープ」

【からだケアレシピ】風邪のひき始めに!「鶏団子と焼きねぎのスープ」

グッと寒さが増した10月後半。みなさま体調を崩していませんか?今回、薬膳料理家・ちづかみゆきさん(@miyukichizuka)に教えていただくのは、風邪のひき始めにおすすめのスープ。しょうがをたっぷり入れた鶏団子に焼きねぎを合わせ、味付けにはザーサイを。いろいろな温め食材を使ったレシピ、ぜひ作ってみてくださいね。

急な寒さにゾクッときたら、しょうが、ねぎ!

先月半ばまで30℃近い日もあったのに、急に寒くなりましたね。

気温差にからだがついていけず、寒暖差アレルギーがでたり、普段なら風邪をひいたりしないような気温で風邪をひいてしまったり。

今回は胃腸も弱り気味な風邪ひきさんにもおすすめの、しょうががたっぷりと入った鶏団子と焼きねぎを合わせたザーサイスープをご紹介します。

薬膳では風邪のひき始めといえば、しょうがとねぎ

どちらも薬食同源のもので、辛味で汗を出させ、風邪などの邪気をからだから取り払うものです。

以前にも風邪対策にしょうがや青ねぎをたくさん使ったパンチの効いたスープをご紹介しましたが、今回のスープはそれよりももう少しやさしい感じ。温め食材ばかりのこのスープは冷え性のひとにもおすすめです。

では、どのようにおすすめなのか食材ごとに見ていきますね。

まずは鶏肉。豚肉や牛肉よりもからだを温める働きがあり、とくにおなかを温めてやさしく気を補います。

元気を補って早く回復させたいので、卵も使った大きめで食べごたえのある鶏団子に仕上げました。しょうがのみじん切り以外に食感と、食感と風味のために白ごまも加えて。
 
寒くなってくるとおいしい長ねぎは、そのまま煮てしまうととろけて形がなくなってしまいます。それもとってもおいしいのですが、今回は風味や食べ応えを意識して焼き色を付けて。

グリルがないひとはフライパンで焼いても良いですし、オーブントースターでもOK。焼いた後に煮るので、火の通りはそこまで気を使わなくても大丈夫です。

しょうが、ねぎともにからだを温めるだけでなく胃腸のためにも良い食材です。

そしてスープの味付けの肝となるザーサイ。じつはザーサイも温め食材で、血流を良くし、経絡を温めるため、冷えによる痛みや関節の疼痛などにも良いとされています。

通常漬け込む際に温めスパイスも使われるので、寒い時期に時短でスープが飲みたいときなど常備しておくと便利です。

しょうが入り鶏団子と焼きねぎのザーサイスープ

材料(2人分)

・鶏ひき肉……200g

【A】
・塩……1つまみ
・酒……小さじ1
・卵……M1個
・しょうが(みじん切り)……大さじ1
・白いりごま……小さじ1
・片栗粉……大さじ1/2

・長ねぎ……2本

【B】
・水……3カップ
・ザーサイ……40g
・鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ1

・塩……少々(ガラスープの素、ザーサイの塩分次第)
・粗挽き黒こしょう……少々

作り方

1. ボウルに鶏ひき肉を入れ、Aを加えてよく混ぜ合わせる。

長ねぎは長さ5cmに切り、火の通りをよくするため軽く切り込みを入れてからグリルで焼き色をつける。

2. 鍋にBを入れて火にかけ、沸いたら鶏団子の種を8等分くらいにスプーンでまとめながら落として煮る。

再沸騰したらアクを除いて長ねぎを加え、鶏団子に火が通るまでふたをして中火で5~6分煮る。

3. 2の味を見て足りなければ塩少々を加えて調え、器に盛り、粗挽き黒こしょうをふる。

私は鶏ひき肉をももとむね3:2くらいで混ぜて使うことが多いです。これはあくまで好みなので、もちろんどちらかのみで結構です。お好みのものを使ってください。

また鍋の大きさによって鶏団子が水分につからないようであれば途中で返してくださいね。