
●ほんのり甘味があるみりん粕
みりん粕はみりんの絞り粕のことで、梅の花に形が似ているため、古くから『こぼれ梅』と呼ばれているのです。みりんはもち米と米麹、焼酎からつくられていて、絞り粕は粘り気があり、粒状のモロモロとした感じになっています。みりん粕は、酒粕よりもほんのりとした甘味が多いことが特徴です。
●クリームのようでおやつにもよさそう
みりんの粕と聞くと、酒粕のような味を想像してしまうと思いますが、ほんのり甘みがあり、しっとりとしていてチーズのような、クリームのような味が楽しめます。アルコールが残っているため、和風ラムレーズンと例えられることもあるのだとか。そのままでも甘みがあっておいしいので、おやつに食べるとなかなか止められないと言う人も多いようです。
●なんと美容効果もある!
みりん粕には『レジスタントプロテイン』という物質が含まれていると言われています。レジスタントプロテインはたんぱく質の1種で、食物繊維に似た働きをするそうです。胃で消化されにくいため、そのまま小腸に進み、コレステロールなど脂質をつかまえます。そして、そのまま体外へ排出されるので便秘改善効果や、血中コレステロールの低下、肥満防止効果が期待できるとのこと。
●みりん粕の食べ方
そのまま食べてもおいしいみりん粕ですが、他の食べ物と組み合わせて食べると、よりいっそうおいしく食べられます。特にナッツとの相性は良く、みりん粕にカカオパウダーを混ぜ入れ、クルミとレーズンを加えてさらに混ぜ、ラップでギュッと握ればチョコボール風に。他にも、みりん粕(50g)、砂糖(大さじ1)、水(250ml)の割合で混ぜたものを火にかければ、みりん粕の甘酒の完成。さらに、塩麹のような使い方もOK! たとえば、みりん粕を肉や魚をつけて煮たり焼いたりすれば、素材のニオイを消し、うまみを引き立ててくれます。
美容効果も期待できるみりん粕。そのままでも食べられ、様々な料理にも使えるという使い勝手の良さとあわせて、今年は大ブレイクする予感? 品薄になる前に一度試してみてはいかがでしょう。
(文・姉崎マリオ/考務店)