生のマッシュルームは切った部分が黒く変色しやすく、水分にも弱い食材のためあまり日持ちがしません。そのため、マッシュルームを長期保存したいときは冷蔵より冷凍保存がおすすめです。マッシュルームは冷凍後に調理することでうまみもアップするので、正しい保存方法をマスターして幅広いマッシュルーム料理を楽しみましょう。
マッシュルームは冷凍保存がおすすめ!
マッシュルームを冷凍保存するメリットは2つあります。
1. 長期間保存ができる
2. 調理した際にうまみがアップする
ここでは冷凍保存の2つのメリットについて詳しく解説します。
長期保存ができる
マッシュルームは冷蔵だと1週間ほどしか日持ちしませんが、冷凍すると1ヶ月ほど長期保存が可能になります。一度に食べきれない場合などは、早めの冷凍保存をおすすめします。
調理した際にうまみがアップする
冷凍することでマッシュルームの細胞壁が破壊され、加熱調理したときに細胞壁の中のうまみが溶けだします。そのため、生マッシュルームよりも冷凍したマッシュルームのほうが、うまみが増しておいしくなるといわれています。
※参照:石黒弥生,藤原しのぶ,佐々木弘子,松本仲子,菅原龍幸「冷凍した食用担子菌類の嗜好性」(聖徳大学,女子栄養大学)
マッシュルームが黒く変色してしまった…原因はなに?
マッシュルームの変色には2つの原因が考えられます。ひとつはマッシュルームの「成長」によるもの。マッシュルームは収穫後も成長を続けるため、購入時は真っ白だったマッシュルームの傘の内側は、成熟することで黒く変化します。この場合は腐ってしまったわけではないので、加熱調理すればおいしく食べられます。
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マッシュルームが黒い!食べても大丈夫?変色の原因と適切な対処方法
購入したマッシュルームを冷蔵庫から取り出すと、傘の裏側が黒くなっている……。「腐ってしまった!」とドキッとするかもしれませんが、実は加熱すれば十分おいしく食べられます。今回はマッシュルームの変色の原因と対処方法、また腐ったマッシュルームとの見分け方を解説します。
変色のもうひとつの原因は「酸化」によるものです。マッシュルーム由来のチロシナーゼという酸素が関係しており、マッシュルームを切った断面が黒く変色している場合は、空気に触れることによる酸化が原因です。
この場合も食べられないわけではありませんが、変色するぶん料理の見栄えも悪くなってしまいます。そのため、カットしたマッシュルームは酸化対策をした上で早めに冷凍するのがよいでしょう。
変色防止には「レモン汁」を活用
マッシュルームの断面の変色を防ぎたい場合は、「レモン汁」を活用しましょう。
レモンにはビタミンCが豊富に含まれており、そのビタミンCには「抗酸化作用」の働きがあります。ビタミンCが豊富なレモン汁をかけることで、マッシュルームの色をきれいに保つことができます。
配信: トクバイニュース