久しぶりに秋の京都へ
気ままに自分のペースで暮らすように旅をしながら、世界各地で出会ったおいしいものや暮らしのスタイル、そしてとっておきのごはんについてご紹介する、おうちごはん編集部micoのコラム。
2019年の秋、北欧編Part1でスウェーデン・ダーラナ地方での思い出についてご紹介した頃には、国内外を自由に旅することが難しくなる日がくるなんて想像できませんでした。
次の旅先を考える時、コロナ前はいつも海外ばかりでしたが、少しずつ日常を取り戻していく中で日本の素晴らしさを再認識。その土地ならではの美しい景色や文化、地方色豊かな料理を求めて全国各地へ。今回は友人と、秋の京都を旅します。
また訪れたくなる、昼も夜も素敵な場所
紅葉の名所「永観堂」
“秋はもみじの永観堂” といわれるほど、古くから紅葉の名所として名高い「禅林寺 (永観堂)」。
宿泊していたホテルで提供されている“MOGANA Experience” を利用して、特別貸切拝観で訪れたのは10月後半。紅葉はまだまだこれからという感じでしたが、色付き始めた木々も趣があって、ゆっくり散策することができました。
多宝塔からの素晴らしい眺め
「西の空に沈む夕暮れの太陽を見つめ、
朱く染まった空に極楽浄土を想う」
これは時と場所を選ばない
『日想観』という浄土宗の修行の一つだそうです。
永観堂のお坊様の心に沁みるお話を伺いながら、多宝塔から眺めた美しい夕日。この時期ならではの赤いもみじと緑のもみじ、銀杏黄葉。あの日の光景は今でも鮮明に思い出されます。
2021年12月5日(日)までライトアップも開催されているそうですので、詳しくはホームページでご確認ください。
映画でも話題の「高台寺」
紅葉や木々の緑が鏡のように水面に映り込み言葉にならないほど美しい、北政所(ねね)と豊臣秀吉ゆかりの「高台寺」。
現在公開中の劇場版『きのう何食べた?』をご覧になられた方は、ライトアップされた臥龍池(がりょういけ)や竹林の光景が印象に残っているのではないでしょうか。
幻想的なプロジェクションマッピング
京都には紅葉の時期に夜間拝観が楽しめるお寺がいくつかありますが、10月後半から開催しているところは少なく、高台寺のスタッフの方によると「ここはどこよりも早く始まって、一番最後までやってるんです」とのこと。
夜の高台寺で特におすすめなのが方丈前庭・波心庭(はしんてい)のプロジェクションマッピング。光のアートが織りなす世界があまりに幻想的で、ずっと見ていたいほど魅了されました。
2021年秋の夜間特別拝観は12月12日(日)まで。詳しくはホームページでご確認ください。
配信: おうちごはん